2012年7月15日日曜日

土砂降りの中の峠越え→峠のカフェで温まる→カプチーノ&サラミパンを与えられる→イタリア名物を買い漁る


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本日の走行距離30km 計1822km

6時起床。昨夜は寒くて何度も目が覚めた。
食べ物の残りが少ないので昨日購入した6個の小さいパンのうち3つを食べ、残りを峠用に残す。

7時に出発し、本日も出だしからさっそく上り坂・・・傾斜は上れるけどちょっと疲れるな・・・という程度。
天気が悪く曇天なので寒いし景色が楽しめない。

視界は真っ白・・・・景色の見えない峠は何だか無報酬で働かされているようで虚しくなる。
やっぱり本日は丸一日休養日にして明日峠攻めにしたほうがよかったのだろうか?と今更考えてもしかたないことが頭に過ぎる。

それでも今回の峠を越えればしばらく2000m級の峠越えはオサラバなので、と頑張る。
が・・・・4kmほど上ったところで雨が降ってきた・・・
とりあえず雨をしのげる木の下で残しておいた3つのパンのうち2つを投入し、残りわずかなヘーゼルナッツクリームを全て使い栄養補給。

これでうちらの持ち駒はパン(小×1)、チーズのかけら数十グラム、レモンマーマレードジャム、板チョコ2片、のみになってしまった・・・ひもじい。

雨が止むまで木の下でしのごうと思っていたのだが、麓からさらに濃い雲が上ってきたので予定変更で雨の中を上ることに。(これ以上体を冷やしたら筋肉が固まって上れなくなるので)

雨が降る中ジリジリ上る。ちょっと急がないと大きな雨雲に飲み込まれそうだったので、アサの自転車も時々手伝いつつペースを上げる。

雨の中、草を食んでいる牛たちが不審なアジア人の様子を興味深そうに眺めていた。こんな悪コンディションの中、人間に無言で見つめられたら腹が立つのに牛に見つめられると癒されるのはなぜだろう。

計6kmほど進んだところで雨雲に追いつかれる・・・が、その時、視界の上の方にレストランらしき建物を発見。最後の頑張りでそこまで自転車を漕ぎ、店に入ったところで豪雨になる。助かった。
店内で、冷え切った体を温めるため着替え、そしてカプチーノを飲む(可でも不可でもない味)同じレストランには本日ロッククライミングにやってきていた団体がうらめしそうに空を睨んでいた。

1時間近く雨宿りした結果、雨が少し弱くなってきたので出発することに。残り2km程度でほぼ上りがないらしい。

外に出ると、極寒・・・2100mぐらいということは下界より15度近く寒いはず、しかも雨が降っているのでいっそう寒い。
体を温めるためにペダルをガシガシと漕ぎたいのだが、筋肉が冷え切って言う事を聞かない。

下りに近い道なので普段なら嬉しいのだが、風が冷たい・・・体を温めるために上りたいぐらいである。
しかし、道が楽になったのであっという間に峠に到着。

雨足が更に強くなったので、記念撮影どころではなくお土産屋で雨宿りをしていると、日本人の老夫婦から話しかけられる。
どうやらご夫妻は、本日景色を楽しむためバスでやってきて、ここからロープウェーに乗る予定がこの雨で予定が崩れ時間を持て余しているとのこと。
そこへやってきた日本人の僕らを見つけ、「お茶をしませんか?」と誘っていただいた。

僕らもこの土砂降りの中の下りは寒いし危ないのでご一緒されていただくことに。
カフェでカプチーノをご馳走になりながらいろいろお話させていただいたが、毎年この時期はヨーロッパ(主にスイス)にやって来られているそうだ。
僕らの今後の予定を話すと、クロアチアまでは良いが、そこからは電車にしなさいと強く勧められる。
その後もいろいろお話していると、イタリア人グループが、「疲れているだろうからこれでも食べな!!」とサラミの乗ったパンを4人分与えてくれた。疲れている時の人の優しさには本当に心を温められる。

1時間ほどお話していると雨が止んできた、次のバスまで待つお二人とはカフェでお別れし、一路Cortinaを目指して坂道を降ることに。
予想はしていたが、下りは極寒。

いつもは安全上の問題でブレーキをかけていたが、本日は寒いので時速25kmほどでゆっくりと下る。今日の景色も晴れていたらすごい綺麗だったんだろうな・・・と残念な気持ちになる。予定ではMizurinaまで行く予定だったが、体が冷えすぎているのでCortinaで宿泊して温かいシャワーを浴びよう。と思いながら走っていると、先ほど通り過ぎていった豪雨に追いついてしまう・・・そして濡れ鼠になりながらCortina到着。
インフォでキャンプ場を尋ねると3件あるとのこと。値段はどこも大差ないというので近い場所を選び急いでキャンプ場へ。値段は22Eと予想より安い(少しサービスしてくれたらしい)
交代でシャワーを浴びてようやく一息つく。

曇り空で景色は楽しめないが雨は上がってくれた。
14時頃から一人で3kmほど離れた街に買い出しに出かけるが、シエスタ中でスーパーは閉まっていた・・・仕方がないのでハガキと腹を減らしたアサが食べたいと言っていたりんごのパイ(この辺の名物)、ドーナツ、クリームドーナツを購入してキャンプ場に戻る。
Cortinaの街はドロミテの女王と言われているようで晴れていたら綺麗なんだろうな。

購入したスイーツはどれも及第点(85点)の味。
その後も雨が降ったり止んだり・・・雨が降ると何もできないな。

30分ほど昼寝をし夕方再び一人で買い出しに出かける。
今回のスーパーは観光地だからか高級スーパであった。いつもなら敬遠する高級スーパーだが、イタリア滞在も終盤となった今、まだ食べれていない食材を探すのにはもってこい。
いろいろ探した結果、ボルシチーニ(茸)のパスタソース、ほうれん草を練りこんだニョッキ、コルティナ原産のチーズ、ドロミテビール他、ここ数日ガッツリとは食べれていなかったのでその他の食材も山盛り購入する。

と、いうのもドロミテは明日、明後日と雨・・・なのでここらで完全休養日を一日入れておこうと決めたからである。
ので、今日、明日はいろいろイタリアの名物料理を食べまくろう。
もう、帰国を視野に入れての旅にシフトしているので今までよりはお金も使いたい時に使いたいよう使うことができる。

買出し後、キャンプ場に帰って本日はボルシチーニとトマトのパスタをペンネと食す。
感想は・・・ちゃんとした生のボルシチーニじゃないためか、トマトソースとの相性があまりよくないのか、味が少し弱い。
良い香りはするのでボルシチーニの味はわかったが、自分なら松茸のようにお吸い物に使うか、鶏肉のソテーに付け合せとして使う気がする。
もっとガツンとした大きな生ボルシチー二を食べてみるべきなのだろうか?でもイタリア版の松茸っていうイメージで理解できたのでもう良い気もする。

ドロミテビールはスイスのビールと同じくコクがあり濃厚で美味しい。
コルティナのチーズは白カビチーズだったようで、青カビほど癖はないのだが、病みつきになる味であった。あすの休養に備えて回復準備に入っている筋肉のために大量に食す。

晩ご飯後、一人で散歩に出かける。
あいにくの天気ではっきりと山は見えないのだが、景色の良い場所などを探してフラフラ。ついでにほかのキャンプ場の情報を調べると、24EFree Wi-Fiの場所を発見。ここらで日記の更新等をしておいたほうが良い気もするので引っ越すべきか少し考えることに。

あす天気がよかったら簡単なトレッキングもしたいしどうしようかな?すべては天気次第にしても良いかもしれない。
帰ってもう一度シャワーを浴び、22時過ぎに就寝。

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