10月6日
本日の走行距離83km計5869km
7時起床後、クッキーで朝ごはんを済ませて8時半に出発荷物。
ホテルに泊まると、宿泊は快適だが、荷物を下ろす作業がめんどくさい(野宿なら常に平面移動だけなので)
町の水道で水を汲み、パンを買って外のベンチで食べようと腰を下ろすと、おじさん集団がチャイをごちそうしてくれた。
町の中心には憩いのスペースとも言うべきベンチがたくさんあるが、今朝は僕らとおじさんたちのみ。
トルコのチャイ文化も近代化の波に押されて少しずつ減少していっているのであればそれはそれで、少し寂しいな。(ただ朝早くて寒いのが理由かもしれない、と室内でチャイを飲むおじさんたちの姿を見かけて気がついた、まだ安泰なり)
おじさんらと話すと、本日は40kmぐらい平坦で、それから上りが始まるとのこと。
なるほど・・・
その言葉どおり序盤の平坦な道を走り始めると左右の山々には色づいた紅葉が。
「久々に紅葉を見る気がするな・・・いつ以来の秋冬だろう?」と考えたら日本を出て初めての冬であった。
今までうまいことな夏を追っかける旅をしていたんだな。
16kmほどで見つけたスタンドで今後の上りについて尋ねると「まずはチャイを飲まないか?」とチャイを差し出してくれた。
休憩後、走り出すとヨーロッパ2人組とすれ違う。
話す彼らは上海から走ってきているよう。
23kmから少しずつ上り始める。
話で聞いたとおりゆっくりじっくりと上っていく坂道だ。
本日は正面からの風が強いので、アサの風よけとして前をゆっくりと走っていく、これで行けるところまで行き、アサがへばったら手伝う作戦に。
気合を入れ走り始めたのだが、割とあっさり2190mの峠に到着。
思ったよりだいぶ早くて拍子抜けだが、今後まだまだあるので、このぐらいで勘弁してもらえるとうちら的には非常に助かる。
下りは一気に。景色はボチボチ・・・
途中香港から来た中国人の男の子が編み笠をかぶって走って来た。6000kmほどでここまで来たとは・・・ん???うちらも今までと同じぐらいの距離走ったら日本につくのか???と思ったが、寄り道するだろうからその倍は走らなければならないんだろうな・・・でも距離的には今までの倍ほど走れば良いのか。
金銭的にも体力的にもギリギリだがやってできない事はないレベルだな。たぶん。
45kmほどでスタンド発見、この先の道を聞くと再びチャイをご馳走してもらえた。若めの兄ちゃん2人組一人英語が話せたので道を詳しく尋ねると、やはり上りがあり2kmほどとてもきついそうだ。
スタンドにマーケットがなかったので対面の店で峠用の非常食を購入し店主と挨拶をしていると、「トルコ語が話せるんだな、チャイ飲みな!!」とご馳走になる。
今日はこの後雨降るらしい・・・そして道的には「20km平地→15km上り下り→20km平地」とのこと。
今日は峠途中のスタンド泊かな?と思いながら走り始める。
走り始めてすぐアサのペースが落ちてきた・・・走行距離75kmほど、15時45分なので「そろそろスタンドにあたってみようかな?」と思っていると前方でトラックの運ちゃんがコーヒーを沸かしながら手招きしている。
「暗くなる前にスタンドを見つけたいので・・・」と断るが「来い来い!!」という。
近づいて「先に行かないといけないのでコーヒーはいいです」と言うと、「どこまでだ?」
と尋ねられ「エルジンチャンまで」と答えると「じゃぁ乗ってけばいいじゃないか!!」と言われる。
冗談っぽかったのでいつもなら普通に聞き流すのだが、「本日は載せてもらえるのであればそれはそれで嬉しい」という気持ちもあり、「本当に乗っていいの?」と尋ねてみると「良い」と言う。
しかしトラックの荷物は見事なまでに満載・・・
「荷物の上に自転車載せたら大丈夫だろ・・・」と言うので押し込み、出発。
ア~という名前の(聞き取れなかった)5人の子持ち50歳ぐらいのドライバーの運転でハイスピードで進んでいくとすぐ雨が降ってくる・・・そして上り坂・・・
本日は乗せてもらってよかったな。
途中、イギリス人チャリダーが雨の中走っている様子を見て少し罪悪感。
すいませんズルして・・・
ぐんぐん走るトラックの中会話するがトルコ語はやはり難しい・・・
「イランまで荷物を運んでいく」というので「イランの人はどう?」と尋ねると、「人は悪い・・・いや良かったり悪かったりする」とのこと。
エルジンジャンまでで良かったがドライバーがエルスズムも通ると言うのを聞き逃さず突然アサが「そこまで載せて!!」とお願いする。
この時間からだと暗くなる時間まで移動することになるので、寝る場所が見つかるか不安だが、良いと言ってくれているし、どうなるか不安なのもそれはそれで良いではないか。とエルズスム行き決定。
さらに3時間延長、すでに日が落ちかけている。
ひたすら走り、再び峠越え(ここにも2000m台があったんだな)彼も疲れてきたようなので、そろそろスタンドで降ろしてもらおうとすると、「エルスズムまで行くよ!!」と言ってくれる。
世間話の中で「エルスズムの領事館でイランビザ取れたら」というと「明日は日曜日だ」と言われる。じゃあイランビザはトルコでは諦めてグルジアでかな(面倒みたいだけど)
ご飯休憩と言ってトラックを停車させ、トラックの側面にある秘密の扉を開けるとそこには簡易キッチンが。
寒空の下、そこでピラフ、サラダを作ってくれた。
美味しい!!が・・・サラダのチリがとても辛く涙と鼻水でグシャグシャにチャイも飲んだ後、残り
50kmほど走ってくれ20時30分にエルスズム到着。
すっかり暗い・・・・
スタンドで止めてくれ、「もし明日も乗るなら途中の町まで送る」と言ってくれたがエルスズムで買いたいものがあるので断る。あす日曜日だから店が開いているかどうかわからないけど。
彼にお別れとお礼をいい、スタンドでテントを張ると「明日は6時に出発して欲しい」とのこと。止めていただけるだけで十分です。
顔を洗い22就寝。
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