９月4日
本日の走行距離102km 計5786km
6時半起床
昨晩はヒートテックを上下着込んだ上、寝袋+薄い寝袋を使ったため快眠。
しかし、この時期に衣類を総動員してしまっていてよいのだろうか・・・
準備を整え、Motelのゲイっぽいお兄ちゃんにお礼を言った後、8時に出発。
今日から少しずつ上り坂が増えていくようだが、「まだこの辺りはマシ・・・」とのこと。
その言葉通り序盤は落ち着いた道をほのぼのと走る。
高度が上がり、雨がよく降るためか少しずつ緑が増えていくのを感じる、こうして単に伝聞としての知識としてではなく実体験として感じられるのは幸せなことである。
３０kmほど走ったところでHafikの町近くに到着。
スタンドでヨーグルトのチョルバス（スープ）を食べたが、ヨーグルトチョルバスは、ハーブの加減が絶妙でとても美味しい。日本で食べたい一品である。
食後に、ここ数日、無意味に温め続けたメロンをデザートとして投入する。
「メロンを切って」という言葉は、10年前にオーストラリアの農場でトルコ人の同僚のおじさんから「カルパスケセレンイエレン（スイカを切って食べる）」と教わっていたため、試しに伝えてみたら無事に通じた。
語学とはどこで役立つかわからないものである。トルコ人おじさんありがとう（まぁ、そのおじさんとは給料関係のトラブルでナイフ沙汰の喧嘩になったのだが・・・今となれば良い思い出だ）
食後のチャイを飲んだがこちらは料金に加算されていなかったので、どうやらご馳走していただいたようだ。計５L（225円）
そして出発、湖や池なんかも出てきてトルコ中部の砂漠地帯とは大きな違いを感じる。
川沿いで牛が草を食んでいるのどかな光景も久々に見たが、やはり心洗われる風景である。牛は実にいいな。
スタンドで本日も「犬注意！！」と言われたので念のためポケットに小石を2個潜ませることにした。
いざというときこれが役に立つのか、逆に「イラッ！！」とさせのかはわからないが、万が一噛まれるかアサが犬に取り囲まれた際に正当防衛としてぶち当てるとしよう。
60kmちょっと走りZaraの町近くのスタンドへ。
スナック菓子を購入し、休憩。そしてチャイをいただく。
そして出発。
雨雲らしきものがだいぶ遠くに発生したので、少し急いで先を目指すことに。
目的地は３６km後のImranli。
本日の走行距離は100kmを超えそうである・・・
本当であればもう少しゆっくりしたいところなのだが、家族的用事で3日後には大きい街についておきたいため頑張る。
距離的には問題無いのだが、なんせ明日からは2000m越えの峠が2個あるのが問題である・・・間に合うかな・・・
そして本日の峠もいよいよ姿を現してきた・・・斜度１０％以下で２～３kmの距離なのでそうたいしたことはないのだが、塵も積もれば何とやらである・・・この後、小刻みなアップダウンを繰り返す。
明日のことを考え、急な上りのみアサを手伝う。
チンタラ走っていると、やってきたトラックのおじさんが、「雨雲が来るぞ！！」と教えてくれた。
振り向くと、確かに着々と雨雲が迫ってきている・・・・いつの間に・・・
ので少しペースアップ。
今日は、できるだけ力を使わずに一日を終えたかったのだが、雨でずぶ濡れになるよりはマシである。
明日の心配より大事なのは今である、まずは今できることをする。
上り坂をガツガツ進み、峠を上り終え、ほっとして下るとロカンタ（定食屋）発見。
ここに雨をしのげる場所があると知っていたらガツガツ漕がなかったのに・・・の思ったが、雨に濡れなかっただけ良しとしよう。
・メネメン（卵料理）５L
・チャイ（大きいポット）４L
を注文。
メネメンはトマト、チリ、玉ねぎを卵で閉じただけなのだが非常にうまい。オリーブオイルと塩が効いているのだろう。
結局、雨雲は僕らの進路を外れていってくれ、遠くに綺麗な虹を表してくれた。
満足して残り15kmほどのImranliを目指して走り始めると、途中でオーガニックいちご農園を発見。
ついフラフラと引き寄せられ、いちご２L（90円）分で400gとトマト１L（45円）4個購入。
そしてラストスパート。障害（がい？今は平仮名なのかな？）児教育についてぼんやり考えながら走る。
小さな坂を上った以外は平坦な道。
Imranliに到着する直前に新たな雨雲が雷を従えて追いかけてきたが無事に逃げ切れそうだ。
町の中心にホテルはあるだろうとふんでセンターに向かったのだが（人口3300人で大きい街ではない）この町はいささか教育できておらぬ子供が多く久々のチーナ攻撃。
無事見つけたホテルは５０L→４５L
部屋はまずまず。
荷物を部屋に運び、チャイを飲みながらチェックイン作業をしていると豪雨。
今日はホテルにしてよかった。
シャワーを浴びながら洗濯という久々に人並みの優雅な時間を過ごす。
一人で買出しに出かけ、帰ってくると洗濯を終えシャワーを浴びようとしたアサが停電の憂き目に合っていた（電気式のシャワーのため停電だとお湯が出ない）・・・かわいそうに。
ブチギレて「もうこのまま浴びる！！」と懐中電灯をひったくり凍える水で浴びるアサだが、シャワー後、アサから受け取った懐中電灯で廊下を探すと予想通りブレーカーが落ちていた。
ブレーカーを戻し、無事お湯シャワーを浴びるアサ。
晩御飯はHotel併設の美味しそうなロカンタへ。明日のためにエネルギー満タンにしておこうと。
が・・・すでに閉店・・・21時までって言ってたのに・・・
仕方なく違う店に・・・教えてもらった店は飲み屋風でそこまで美味しくない
・薄い豆スープ
・肉の味が弱いケバブ
計13L
そこそこ満足しホテルに戻りネットをして就寝。
ここに来て、いまさらながら”イランビザ取得のため北上して黒海沿いのトラブゾンへ行ったらどうか？”の案が再び急浮上。
グルジアにも行きたくなってきた。
アルメニアとかは寒いらしいけど綺麗らしい。
「寒いから行きたくない」と、「寒いけど行きたい」がせめぎ合い、僕らの進路を綱引き中。
決まらないので明日は予定通りErzincanを目指すこととしよう。決定できないときはとりあえず進む。気分が変われば戻ればいいのである。
23時就寝。
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