目的地未定→野原に花→オーストリアのじゃがいも餅

 
7月18日　本日の走行距離96km　計2026km

6時半起床。

コーヒーを飲みながらドイツパンに茹でたオアハカチーズもどきを乗せ、塩＆大蒜でさっと味付けしたものをたべる。

朝から自炊できるのは素敵なことだ。

キャンプ場から見えるオーストリア側のドロミテも素敵である。

８時４５に出発。

本日はサイクリングロードに乗って一気に100km以上進もうと企て、キャンプ場を出てすぐにサイクリングコースに入ったもののオフロード・・・昨日のような走りやすい道を想定していたのだが、これでは１２０km近く離れたVillachにたどり着くのは難しいかな？まぁいいか・・・と目的地を未定に変更し走り始める。

それにしてもオーストリアはのどかである。自転車道を平日に走るからそう感じるのかもしれないが、片側にリエンツドロミテ、反対側には緑の山々を眺めつつ川沿いを走るのはすごく気持ちいい。

途中、Camino de Santiagoの巡礼目印があったのだが、ここからスペインまで歩くのか、オーストリアにあるヤコブを祀る教会まで歩くのかは未定。

気持ちよく１５kmほど走ったところで舗装路になる。

これは・・・１２０km行けちゃうかも！！と思ったのも束の間、予定外の上り坂コースに突入する。

スイス、イタリアで何度も峠を越えてきたので多少の坂道は全く問題はないのだが進行速度が上がらない・・・これは目的地変更で90kmぐらいの場所になるかな？

夏がやってきたオーストリアでは小さな花が野原に咲き乱れ乙女でない僕でも綺麗だなと思ってしまう。

冬は冬でスキー大国のオーストリアは１年間暮らしても飽きることがないかもしれない。

若干の上り下りをしつつ５０kmほど走りObergottesfeld?村のスーパーでパン、バター、ハム、桃、牛乳チーズを購入し昼ごはん。

パンの生地にみじん切りした人参等（ごぼうの味もした）の野菜を練りこんで焼いたパンにハムを挟んで食べる。

いつもは安さ優先で普通のパンにチーズやヘーゼルナッツクリームのことが多いが、しっかり昼食を食べると満足感が違う。体のためにも栄養バランスを考えたほうが良いのかもしれない。

食事休憩後走り始めたのだが非常に体が重い・・・どうやらトレチーメ周辺のトレッキングの疲れが残っているようだ。

ので、本日はOlsachに宿泊することを決め、ゆっくりと進んでいく。

途中から自転車道と車道が一緒になってしまったがイタリアほど車は多くなくのどかに走ることができた。15時半頃Olsachの街に到着し、information　centerでキャンプ場の情報を聞くと、ここから４０km先のVillachか10km先のOlsachとのこと。

40km走る気にはならないので、郵便局でハガキを出したあと、スーパーで買出しをし、Olsachを目指して走る。

17時頃Olsachに到着。

キャンプ場といっても牧場主がやっている個人経営だからか綺麗な芝の上にテントは僕らだけの様子。値段も１１・４Eと安い！！

国道沿いなのが難点だが雰囲気も良い。敷地にいる鶏たちがせっせと交尾して卵を産んでいる。

シャワー等終えたあとお菓子に手を出す前に晩御飯。

本日はテニスボールほどの大きさの茹でジャガイモの中にひき肉が包まれたもの（オーストリア料理かは不明）と、卵がたっぷり練りこまれた麺（パスタの一種なのかな）をアラビアータソースといただくことに。

ジャガイモは説明書に「３０～４０分茹でろ」的なことが書かれていた（ドイツ語なので確かではないが）

しかしそんなに待っていられないので、4個入りのうち2個を10分ほどで食べてみることに。

が・・・・いまいち・・・食べれなくはないが特に美味しくもない、コロッケを揚げずに、しかも衣もつけずに茹でて食べた感じ。

これは失敗だったかな・・・と思いつつ、口直しに卵麺＆アラビアータを食べる。

卵麺は水団のような、ネパールのテンドックのような食感ではじめは頼りなく感じるが慣れるとクセになる味であった。

アラビアータはトマトとチリなので外れ用のない味だ。

卵麺を食べている最中に思い出して残りの2個のジャガイモを食べてみると、

？？？・・・食感が変わって餅みたいになっている！！

そうか・・・30分煮込むのは温めるのではなく、でんぷん質を凝固させてもっちりさせるためだったのか・・・片栗粉の要領なのだなと納得する。

食感は頼りないモチ。これは旅中に餅が食べたくなった時に良いかもしれない。

晩ご飯後コーヒーを飲みながらのんびりとしていたが相変わらず誰ひとりやってくる気配はない。ここにいるのは僕らと鶏どもだけである。

なかなかよいキャンプ場に出会えて嬉しい。

無理せず短い距離にしておいてよかったな。