2012年7月27日金曜日

披露は喰って治せ→気がつかない追い風の助力→クロアチア入国→久々の海→税金還付→船で攻めることに


724
本日の走行距離94km 計2384km

7時半起床。
昨日、今日と結構しっかり寝ているはずなのに眠い・・・どうやら疲れがたまっているようだ。

披露は喰って治せ、とスロベニア産の花の蜂蜜、トリュフチーズという贅沢な食材を用いての朝食後、9時頃出発。

さっそくレセプションに向けてハードな上り坂・・・漕ぐ気にもならないので押してみたがそれはそれで余計に大変だった。
レセプションでおばちゃんから「クロアチア国境への分岐のLlirska Bistricaの町まではアップダウン無いわよ」と言われたが、スタート直後からしっかり上り坂・・・山に住む人たちとは感覚が違うのかもしれない。

途中からは落ち着いてきたためゆったりと漕ぎながらの走行になりほっと一息・本日は曇天、景色は今ひとつだが風が昨日ほどなく翻弄されることなく走れることが嬉しい。

風は向かい風だと少しだけでも「あぁ向かい風だ・・・」とすぐに感じるが、少しの追い風だと押してくれていることに全く気がつかない。走りながら風は人生と似ているな。と感じる。
人間社会でも自分を邪魔する(ように見える)敵は目につき易いのに、自分を支えてくれている味方が大勢いることにはなかなか気づきにくい。
だけどそれは存在しているのだ。そのことに感謝しなければいけないな。
風と同様。昨日の敵は今日の味方。今日の見方は明日の敵。翻弄されるのであれば、それはそれで良い。

分岐の町からもじわじわ上ったりしながらだが、アスファルトの質が良くなったのと、風がなくなったのでグイグイと進むようになる。

10時半頃Llirska Bistricaの町到着。
スーパーを発見したので入ってみたが、安いが品質がよろしくない。最低限のものだけを購入後再び走り始めるとSuperを発見。こちらでパン、ハム等を買い足す。

インフォメーションセンターへ行きたかったが閉まっていたので諦めて国境を目指す。

国境には12時頃到着。
クロアチアからEU圏外になるため久々に出国スタンプを押された後、タックスリファウンド(税金還付)の手続きを行うことができるかを確認すると、どうやらできるようだ。
そこでドイツで購入した自転車用カバンなどのリファウンド手続きを行うことに。
けっこう時間がかかったが。陸路では難しいかもと思っていただけに無事に行うことができてよかった。
タックスフリーの紙がついていない自転車のレシートなども見せてみたがやはり無理なようだ。

無事、手続きが終わり返金がもらえると思ったら、返金は最寄りの町の郵便局でとのこと。
なかなか手間がかかる・・・。

だけど、自転車旅行をはじめるのであればドイツなどのEU圏でいろいろ揃えてタックスリファウンドを貰うのはいい手かもしれない。防水バッグなど、ドイツ製の良い商品を税抜き後は10%以上割安で購入することができる。
自転車等ももしかしたらタックスフリーの店があるかもしれない。

手続き後、近くのインフォでRijeka情報を聞くとここから30kmほどとのこと。
ひたすら下る。

クロアチアに入ると町の雰囲気がスロベニアと少しづつ変わってきた。曇天の空のせいもあるが、ハゲた塗装等が寒々しく感じる。クロアチアを好きになれるか少し不安に感じる。
寂れた村を越えてRijekaまではひたすら下る。

一気にスロベニアでジリジリと上った貯金を吐き出してしまったが海の国なので仕方がないだろう。

そして15時頃、海が見えてきた。久々の海、アドリア海だ。

昨年の巡礼の時も1600km歩いて海に出たが、今回は2200kmほどで海に出た。

僕らはそこまで海好きではないのだが、久々に見るとやはり良いものである。
そしてRijeka到着。
ここは結構な都会で車の往来も激しく、視界に入る情報量がぐっと増えたため、なかなか疲れる・・・

アルプスの山々がすでに恋しい。

Rijekaに入ってから5kmほど進みようやくセンター到着。
インフォメーションセンターで郵便局の場所を確認し、タックスリファウンドの手続きを行い30分弱で無事完了。対応してくれたおばちゃんは片言の英語ながら丁寧な対応と笑顔が素晴らしく、最後には「Welcome Croachia」と素敵な一言をかけてくれた。
たった一言でクロアチアがぐっと好きになった。ありがとうおばちゃん。

リファウンドで480N(70E分ぐらい)をGet
手にした現金を握り締め、近くのカフェで今後の予定を検討する。
「せっかく海の国なのだから船でドブロヴニクに行ってみる?」と提案するとアサが非常に乗り気になる。

インフォメーションセンターで確認すると、向かう船はあるが、次の出航は金曜日とのこと・・・今日は火曜日だから時間がありすぎる・・・だけどとりあえず港に詳しい話を聞きに行くことに。
港で値段を聞くと、一人435Nで自転車も積み込み可とのこと。値段的には行ける。
3日待つのは正直もったいないが、せっかくのクロアチアなので海から楽しむことに。
旅も終盤だからこそ出来るこの少しの贅沢である。

銀行でお金を降ろし、支払いを終えた後、ようやく昼ごはん。時刻は17時。この時間にまだキャンプ場が決まっていないのは辛いものである・・・しかも、船待ちの3日間を島で過ごすことにしたためここから島方面のキャンプ場までは30kmほどあるとのこと。

仕方なく走り始めたのだが意外とアップダウンやトンネルがあり、同じ道をもどるのは嫌だな・・・と感じるぐらいの距離になったところで何とかキャンプ場に到着。

晩御飯は作る気せず、パンとミニトマトとチーズで終了。
明日はこのキャンプ場のビーチでのんびりして午後から島の観光をしてみよう。久々のオフだが、思ったよりも忙しそうだ。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿