2012年8月16日木曜日

朝ごはん待ち→体から塩が吹く→ホームステイ→言葉が通じない→ジェスチャーに全力投球のおじさん→通じないことが心地よい


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本日の走行距離98km 計3186km

いつも通り7時に目が覚める
しかし朝食は9時から・・・

仕方がないから散歩でもしようと思ったのだが門がしまっている・・・リビングでは従業員が寝ている・・・ふぅ・・久々にホテルに泊まると勝手が違って不便である・・・仕方がないから部屋でネットをする。

9時にようやく朝食。
シリアル、パニーニ、チョコラテ。

朝食後10時に出発し、まずは両替50E3070D
そして走り始める。

それにしても10時に出発するとやはり暑い・・・朝ごはんに釣られている場合ではなかったな・・・など、反省しながらひたすら国道を進む。

25kmほど走り、次の町まで距離もあるしカフェ休憩を入れようと思ったのが、アサが「大丈夫!!」と言うのでそのまま走る。

その結果、次の町にたどり着くまでにへばるアサ・・・ヘロヘロになりながら辿り着き、昼ごはんとして豪華にチキン&チャーハン、ポークチョップ&フレンチフライを食べる。(計350D)美味しかったが昼から腹がはちきれるほど食べ過ぎた。

そうそう、額や腕がジャリジャリすると思ったら自分の体から塩が出ていた・・・大量の汗が熱風で乾燥されたのだろう。

そして出発。
本日ここからは上り坂、ゆるやかながら暑い中をひたすら上る。
途中芝生で休憩すると、日陰はとても涼しい。
木の陰でダラダラ休憩していると何だかアフリカ人になった気分である。

1年半前の正月にイースター島でもらい最近開封し、大事に使っていた粉ポカリ使い切ってしまった。

汗だくになりながら上り終わったとはご褒美の下りが30kmほど、ゆるやかで長い下り坂はとてもよい。
町に到着前にガソリンスタンドにキャンプ場マークがあったので尋ねると、すでに潰れてしまったよう・・・仕方がないので10km先の町まで坂を上る・・・疲れた体に応える坂である・・・

この辺はワインの名産地のようでぶどう畑が多いなぁ・・・しかし今はワインよりも水が飲みたい。

町に到着し商店でホテルを訪ねるが皆マケドニア語しか伝わらない・・・でもわかる範囲で理解したところ、高級(といっても40E)しかないとのこと。

そんな中、通りがかりのおじちゃんが親切にホテルまで道案内をかってくれていたおじちゃんが
「わしの家に来なさいお金はいらないよ。」と言ってくれていると、途中から通訳してくれていた服屋の店員さんが教えてくれた。言葉が通じないからどうしようかと悩んでいたが、店員さんは「Maybe good person(多分いい人だと思う・・・・)」とのこと。
Mayme・・・・」が若干引っかかるがせっかくのご好意なのでお世話になることに。

もちろん、こういったケースでは、その人が信頼できる人か雰囲気を見ることと、その人に出会うまでの経緯などを考慮して考えている。
見た感じ、少し貧しそうではあるが良い人な気はする。出会ったきっかけも、偶然困っている僕らを見て声をかけてきてくれただけなので、下心を持って近づいてきた人ではないはずだ。

おじちゃんについて3kmほど町から離れる、そして家の前に近づいた坂でおじちゃんが加速したのを必死で着いていくと家に到着。

予想していたように、豪邸ではなく、質素というか少し貧しい感じの家。
それなのに家に招待してくれた気持ちが嬉しい。

家の中庭にはトマト畑などがあり、豚を飼っているのか若干臭う・・・隣との境界線は積み上げられたレンガや袋。 
そんな中を飼っている子猫や子犬(ボビー)がウロウロしている様子が可愛らしい。

到着後、「水道で顔でも洗いなさい」と言ってくれた。どうやらシャワーはないようだ。それでも顔を洗えるだけで充分ありがたい。
トイレは土壁のぼっとん式。ヨーロッパに入って初めてだ。やはりヨーロッパ内でも貧富の差はあるようだ。

その後ストルチェが身振り手振りで「○✖○△へ行こう!!」と誘ってくれたが全然理解できない・・・しかしとりあえず行ってみようとカメラを持ってついていこうとすると、「それはビニール袋に入れてワシが持とう!!」とのこと。
「カメラぐらい自分で持てるよ」と断るが、「いや、問題無い、ワシが持っていく!!」と譲らないストルチェ・・・初対面で貴重品を渡すのは・・・と渋っていたら奥さんのフパブリーナが「あんた、疲れた人たち連れて何処へ行くつもりだい!!休ませてあげなさい!!」と言ってくれた。

結局ストルチェが一人で出かけ、僕らはパブリーナとお茶休憩。

しかし・・・・言葉全然通じない。
ジュースとお酒、お菓子を出してくれたのだが、お菓子は乾燥剤の匂いが強くする・・・
全然理解できないのだがパブリーナは気にせずマケドニア語で押してくる。
これだけ言葉が通じないのも久しぶりである。なんせ「ありがとう」すらわからないのである。(とりあえずYesがダーということはわかった。)

サラダ食べながらラキ(度数50%のお酒)飲む、ラキはやはり美味しいが言葉は依然通じない・・・・

僕は酒を飲むと英語がスムーズに話せるようになるタイプなのだが、それは「間違えたらどうしよう・・・」という自制心のブレーキが酒の力で効かなくなるからであり、もともとすっからかんのマケドニア語だといくら探しても何も出てこない・・・。

そうこうしているうちにストルチェが葡萄を持って帰ってきた。
ラキを飲みながらパブリーナが鮮やかな手先でこしらえてくれたサラダを食べる。
サラダを食べていると近所の友達が2名来た。

集団になるとさらに言葉がわからない・・・しかし何も話さないのも招かれている立場上宜しくない・・・。パブリーナがコーヒーを入れながら「△☆✖◎~○?」と何かしら疑問を投げかけてきたのでダメもとのジェスチャーで「いいえ、砂糖はいりません」と答えてみたところ、

・・・・・

?????

そして失笑・・・

どうやら違ったようだ・・・ストルチェがジェスチャーで運転してる仕草をして自分を指差している。どうやら「仕事は何?」だったようだ。

なるほど、と思い答えようとするのだが、ストルチェがまだ運転手のジェスチャーをしている、これがもう全力投球。
普通ドライバーのジェスチャーはハンドル動かして終わりなのだが、ストルチェはギアの切り替え、ミラーの位置確認などを5セットぐらい行い、さらにはギアを入れ替えてバックし始めた。

いやいや・・・もう理解できました。

っていうか理解したはずなのに、そこまで深いジェスチャーをされると本当に「仕事は何?」とだけ理解していいのかな?と不安になってくる。

全く言葉はわからないが「ダーダー」で相槌をうつことと聞こえた単語を活用していくという戦法ですこしずつ会話を成立させていく。

パブリーナがアサを指差し「~ツナ、ツナ!!」と言ったので「いいえ、彼女はマグロではなく人間です」と伝えてみたが全く通じず・・・まぁ当たり前のことである。

それにしてもここまで言葉が通じないのも楽しいもので、全く理解できない会話の中、一人「あぁ・・・これこそ旅だな」と感慨深く感じてしまった。

お客の2人が帰ったあと、パブリーナがなにか煮込み始めたので「明日の下ごしらえかな?」と思っていたのだが、どうやら晩御飯のよう。時刻はすでに22時・・・眠い。

しばし待つと、パプリカ、トマト、大蒜の煮込みと山羊の内蔵煮込みが出てきた。
ストルチェがヤギの内蔵を説明しようと、ヤギが生まれたとことから死ぬところまでのモノマネを3分ほどかけて実に丁寧に行ってくれた。きっと少し変わったおじちゃんなのだろう。

お腹いっぱい食べ、用意してくれた一人用ベッドで2人ぐっすり。

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