2012年8月27日月曜日

早起きできなかった罰→糖尿になりそう→素敵な出会い→町歩きが楽しい


8月24
本日の走行距離84km 計3913km

最近再び暑くなってきたので早朝出発を始めよう、と目覚まし時計をかけ7時半に起床したのだが、夏バテぎみのアサが起きれず・・・最近暑さに負けて冷たいものをがぶ飲みしていたから戒めたのだが、結局「お腹が冷える・・・」と昨日から言い始めているのだ・・・困ったものである。

なんだかんだで結局10時前出発、宿を出てすぐ親日のトルコ人に会い、彼から本日の目的地Luleburgazまでの行き方を教えてもらった。
その後、インフォメーションセンターがあったので立ち寄ると、奥のほうから無料地図を取り出してきてくれた。
昨日150円で購入した地図より断然使える!!あり難くいただき出発!!

トルコに入って以来交通量が増え、運転も若干荒くなってきた(まだ危険を感じるほどではないがヨーロッパのように自転車優先ではなくなった)ので安全運転で走ることに。

起きたときはまだ涼しかったのに、10時をすぎると、強烈な日差しがジリジリと地面を温め、上からも下からも暑さに攻められる事になる。
本日のルートは国道沿い、雲ひとつないので一日中、この灼熱攻めを浴びせかけられるのだろう・・・早起きできなかった罰、甘んじて受けましょう・・・

トルコに入って以来恒例となった小さなアップダウンが序盤から続く。
夏バテのアサは軽いのぼりでも時速8km程度が精一杯の様子、しばらく気がつかず時速13kmで進んでいて振り返ったら視界から消えうせていたので驚いた。

安全第一なので本日はスロー走行、自転車の前に貼り付けたトルコ語単語を覚えながら進んで
いくことに。

23kmほど進み、アサに疲労の色が見えてきたのでスタンドでチャイ休憩。
アサもどうやら「冷たいものはNG」と理解したようだ。
しかし・・・1杯のチャイに角砂糖3つ放り込み、お代わりしたチャイにも再び3個の角砂糖を投入するアサ。
今度は糖尿の危機か・・・

のんびり休んだ後、会計をお願いすると「金はいらねえぜ!!(こんなに格好よくは言ってないけど)」と優しい一言。
「ティシュクレ!!(ありがとうございます)」と覚えたてのトルコ語で感謝を表す。やはり、こういう時にきちんとお礼を言うためにも最低限の言語は覚えておくべきだな。
ほっこり温かい気持ちになり、再びスタート。

相変わらずのアップダウン。
もしかしたら今までで一番頻繁なアップダウンかもしれない、体力が有り余っている人(僕)にはジェットコースターみたいでちょっと楽しい道なのだが、へばっている人(アサ)には辛い道のようだ・・・

気温はどんどん上昇していく
アサのペースダウンが激しいので、このままでは再び体調を崩しかねないと、予定していた「72km先の目的地」から、「次に見つけたホテル」に目的地変更。

立ち止まりアサに予定変更の件を伝えていると、軽食屋からおじさんがペットボトルを2本持ってきて「これを持っていきなさい!!」とありがたい一言。
「ティシュキュレ!!」とお礼を言うと、「もし時間があるのならチャイを飲んでいかないか?」と誘われる。
本日はホテルを見つけたら終了予定なのであり難くご馳走になることに。

軽食屋に行くと、恰幅のいいオーナーのおじいさん(ボス)が「こっちに来なさい!!」と手招きしてくれ一緒のテーブルでチャイを飲む事に
もちろん、会話はトルコ語のみ。覚えたトルコ語で「チャイ良い」「日本から来ました」「自転車はトルコから」「チャイありがとう」「本日は43度あったそうだ」と幼稚な会話を繰り広げる。
すると、ボスが従業員のおじさんに「お~い!!あれ持ってこい!!」と何やら指示している。
持ってきたのは何やら分厚いノート・・・どうやら思い出帳のようだ、中を見ると、今までここを通りかかった自転車のりに一言書いてもらっているようだ10年前には日本人自転車乗りも通ったようだ。
僕らも記入し、その後、チャイをいただく。

チャイを入れるためのポットは2層式のようで、上のポットにチャイ、下のポットは熱湯が入っていた。きっと保温効果があるのだろう。
「そのポットの写真を撮ってよいか?」と尋ねると、「それなら俺も撮ってくれ!!、あっ店も一緒にな!!」とのこと。
僕は基本的に自分から人の写真は撮らないようにしているのだが(自分が撮られるのが苦手だから)「お望みとあれば撮りましょう」と撮影後、この写真を郵便で送るために住所を書いてもらう事に。

ボスがまた「おい!!あれとってくれ、あれだ、書くときに使う奴だ!!」と従業員のおじさんに横柄に声をかけ、几帳面に新聞の上に紙片を置いて住所を書き始めたのだが、どうやら、最後のほうで余白が足りなくなった様子・・・目に見えてオロオロするボス(笑)

そして意を決して下に敷いた新聞紙にはみ出して書くボス(笑)
「いや、そこに書いても僕ら読めないから!!」
と、突っ込んだ後、紙片の裏に続きを書いてもらい写真を送る事を約束する。

その後、「腹減ってないか?」と言われ、正直に「減っている」と答えると、「よく冷えたスイカ」と「トマトベースの野菜スープ」を出してくれた。
どちらも非常に美味し!!

食事後「今日はどこまで行くんだい!!」とボスが聞いてきたので、「この近くに泊まる予定です」と答えると、「あ~3km先にホテルがあったな、ちょっと確認してくるから待っててくれ!!あっ・・その前にあれあっただろあれ!!丸くてでっかい果物だ!!」と従業員のおじさんに再びなにやら持ってこさせるボス。
すると、食堂から日本では見たことないような厳つい外観のメロンをお土産用に渡してくれた。
ちょっと重くてかさばるかな・・・と心配したのかボスが「・・・まぁ・・・3kmだから大丈夫だろ・・・」とボソリと言い残して従業員のおじさんと共に車で去っていった。

残された僕らと、もう1人の80歳従業員のおじさんとしばし待つことに。

相変わらず伝わらない会話ながら、老従業員のおじさんには、公務員と、歌手の息子がおり、歌手の息子は時々TVにも出るとのこと、そしておじさんはブルガリア生まれで7歳の時にお母さんがなくなり、トルコにやって来たあとはイスタンブールのレストランで働き、60歳の時にこの店でボスとともに働き始めたとのこと。(たぶん)
僕らの想像力で理解したのはこれぐらい。

その後、地元の学生3人組もやって来たのでしばし話した後、ボスがホテルの名刺を持って帰還。

Hotel部屋あいてました?」と尋ねると、「よし、今から電話してみよう!!」と言うボス・・・

・・・あれ、何しに行ってたんだ???

そして電話の結果、今は営業していないとのこと・・・
ちょっと気まずそうなボスが、「まぁ・・・23km先に町があるからな・・・あそこは、ほら、あれだホテルちゃんとあるし・・・」みたいなことをドギマギして言ってくれた。

別にボスのせいでもないし、なんだか他人のためにここまで一生懸命行ってくれ、上手くいかなくってドギマギして・・・パッと見は怖そうなのに中身はとても優しいおじさんなのだということがわかるボス。
こういう出会いがあると、「旅をしていて本当によかった」と感じてしまう。

ボスには「大丈夫です23kmぐらい問題ないですから!!」と伝え、「写真送りますね!!」というと「おー、そうか!!写真は、あれだ、インターネットなんかで日本でもバンバン宣伝してくれ!!」と僕らが落ち込んでいないことに安心した様子で笑顔でこたえてくれた。
出発しようとするとボスが、「ちょっと待ってくれ、23km走るのは大変だし、腹も減るだろうから、ほら今ケバブサンド作らすから持って行ってくれ!!30分で出来るから!!おい、ケバブサンドだ!!でかいパンを半分に切って2人前な!!」と僕らの返事も待たずに従業員のおじさんに指示を出していた。
甘えっぱなしだが、せっかくのご好意なので受け取ることに。「忘れないうちに写真を送らないとな」

30分後、ケバブサンドを受け取り、感謝を述べ、出発。

ここに到着する前はつかれきっていたアサも幸せなひと時に元気になったようだ。

さて、とりあえず23km先のLuleburgazを目指しつつ、その手前でどこか見つかれば宿泊しよう、と漕ぎ出したが、結局ひたすらアップダウン・・・しかも強烈な向かい風が襲ってきたため、ペースが上がらず、宿も見つからずで結局19時過ぎにLuleburgazの町に到着。

少し迷った後ホテルの場所を町の人に尋ね、訪れてみると3つ星ホテル・・・・果敢に値段を聞くが120Rとのこと・・・昨日の3倍・・・
仕方なく他のホテルを捜し始めると、多くの人が集まってくれトルコ語で相談し始めてくれた、「安いホテルを捜している」という部分を理解してくれたようだ、一人が「僕の車の後ろについてきて!!」と先導をかってくれ、ホテル到着。

さぁ、値段を聞こう、と思ったときに現地の自転車おじさん達がやって来て「何か困ってるんですか?」と英語で声をかけてくれた。
「実は安い宿が見つからなくて困っているのです、でもこのホテルに値段を聞いてみようかなと思ってるんですけど・・・」と言うと、「ここは4000円ぐらいするからもっと安い宿をしょうかいするよ」と近くの宿まで案内してくれた。

値段は60Rと昨日より高いが、とりあえず仕方がないのでお礼を言い宿泊する。
自転車仲間はよいものだ。

チェックイン後、シャワーを浴び、1人で買出し。
バナナとヨーグルト、そして牛乳を買ったつもりだったのだが牛乳ではなく飲むヨーグルトであった。しかも塩味・・・まぁいいか。

ケバブサンドで晩ご飯(ボスありがとう)その後休憩し、21時過ぎから1人で町の散策に出かける。

トルコに入って以来オリエンタルな雰囲気に惹かれて若干町歩きが楽しくなっている。
アサは部屋で休憩。
アイスクリームのダブルを1・5Rで購入し食べながら散歩。

夜は涼しいようでみな広場で涼んでいる。
散歩後、日記を書く。色々あった日は日記を書くのが大変だ。
23時就寝。

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