8月4日
本日の走行距離72km 計2831km
５時４５分起床
昨晩は内陸に入ったためか、やや砂漠化したためか夜は肌寒いくらいであった。
コーヒーを飲みながらパンを食べて朝食。
6時なのにすでに太陽が大地をそして僕らを照らしている・・。
これはのんびり朝ごはんを食べずに明日から朝食抜きで走り、途中で休憩を兼ねてカフェで何か食べたほうが良いのでは？という生産的な議論を珍しくする。
まぁ議論するのと実行するのとは話が違うのでどうなるのかは未定。
出発後、しばし裏道のガタガタルートをひた走る。
国道を通るときは、「おぉ・・・アルバニアの道路もなかなか優秀！！」と感じたのだが、一歩奥に入ると月面かと思うような悲惨な道に早変わり。
ねずみ講の勝ち組の人々の力で何とかしてもらえないものだろうか？（まぁアルバニア経済崩壊のねずみ講事件も黒幕はアメリカの可能性大だが）
途中、「これ以上進んで良いのか？」と焦るほどの劣悪コンディションになったので、薪を集めているおばちゃんにこの道って首都に行く道？と確認すると、自慢の二の腕（左）を出し、パシパシ叩きながら「次の道を左に曲がったら、ばっちり着くわ！！安心しなよ！！左だからね左！！」と豪快な笑顔と共に教えてくれた。
誰だ、アルバニア人はみな性格が悪いといったのは？メチャメチャ良い人多いぞ。
おばちゃんの教え通り次の通りを左折すると、無事に地球らしい道が復活する。
ガタガタが少なくなった道をトウモロコシ畑や花畑を見ながら気持ちよく走っていたが、所々に狙撃用のドームが見え、この場所もひと昔前は悲惨な光景だったのだろうな・・・と感じる。
大きな国道に出たあとは、完全に先進国レベルの道に大変身。個人的にはギリシャにバカンスに行きたいEUの人々の支援だと踏んでいる。もう少し真面目に考えると輸出入用の道。
素敵な道をしばし走りつづけ、４０kmほど走ったところで休憩。
カプチーノ（泡が練乳入りなのか甘く美味しい）を飲みながらくつろぐ。値段も２杯に５００ccの水がついて２００L（160円）
休憩後、アサがサングラスを紛失したことに気づく・・・今回を含め、今まで何度もサングラスを壊しているので再三の注意をしていたにも関わらずこの失態・・・
とりあえず無くなったものはどうしようもないので、「一気にキャンプ場へ！！」といざ走り出したらのだが、突然、「この先この道高速道路になります」の看板が。
「高速道路を自転車で走ってはなりません」というのは先進国の一般常識。
しかし・・・この道を外れると、本日のキャンプ場に辿りつくことができない・・・なんせこの道の上にあると聞いているのだから。
近くの果物屋でたむろしている3人組のおじさんに構想道路について確認すると、「大丈夫、大丈夫！！自転車で行っちゃいなよ！！」とかなり適当な助言。
しかし前方にも自転車で走る爺さまを発見したので、僕らも高速道路で進むことに。
警察に捕まったらその時に対処法を考えよう。「トラブッたっていいじゃない、旅人だもの」
高速道路は路肩の幅が異常に広く走りやすいことこの上なし。特に問題なく20kmほど進むと、「ここからは高速道路ではありません」の標識が。何がどう違ったのだろう？
計６５kmほどを午前中に進み、本日のキャンプ場の看板「この先３km→」を発見し、今日は問題なく到着か！！と思ったが、次の看板を探しても見当たらないので見事に通過する・・・２kmほど行き過ぎたあと、商店で場所を確認し、少し戻ってTiranaまで20kmほどの名も知らぬ町のキャンプ場に無事到着。
どうやら高級リゾートホテル内の裏の駐車道スペースを一部キャンプ場にしているようだ。
値段は１６Eと昨日の２倍・・・まぁ大きなプールを使いたい放題なので良しとしておこう。
テントを設置したあと、一人で飲み物と食べ物の買出し。
バナナ4本とぶどう１房で40円という安さ。
ビールも１・５lで130円なのでついつい本日も購入してしまう。
ついでに久々のパラータ（2種のチーズ入り）を4枚90円で購入し、キャンプ場で贅沢な昼ごはん。
ウェルカムフルーツとして、洋梨、リンゴ、白ぶどう、などの盛り合わせを頂く。さすがリゾートホテル。
そしてリゾートプールで13時半から17時までウダウダと過ごす。
本日は走行が楽だったので５００mほど泳ぎ、その後疲れてデッキチェアでのんびり。
家族連れが多いので子供たちを色々観察していたのだが、やはり子供は複数作ったほうが良いのかもしれない。
一人っ子は、普段、同世代の子供たちと関わる機会が希薄なため、ほかに子供たちがいるプールでももっぱら一人遊び。もちろん一人遊びで架空の友達を作ることは正常な発達としてもあることなのだが、やはり自分の思いのままに動いてくれる架空の友達とばかり遊んでいては社会性に乏しい子供になりかねない。
そして一人っ子の親はどうしても過保護になる。
「過保護は子供をダメにする」頭ではわかっていても過保護にしてしまうのが人情。
最近は、「教育が悪い」、「親が悪い」などいろいろ意見があるが、個人的には少子化の影響も非常に大きいと思う。
子供たちは、大人が思う以上に彼ら同士、遊びの中から多くのことを学習している。
毎日、同じ家にいる兄弟であればなおさらだ。
だから家庭でのそういった自然な学習機会が失われたのは教育上非常によろしくないと思う。
だったら早く旅を切り上げて一刻も早く子作りを、と思うのであるのだが、なかなか旅の終わり方を決めきれない。
子供を作ろうと、感じた時点で今回の旅の目的というか、ゴールにはたどり着いたのだが、変に旅人心が目覚めてしまっているから困っているのである。これをきちんと埋葬しておかずに数年後に化けて出られたら非常に厄介なので、最後は丁寧に。
後は、充実感のある終わり方さえ見つかれば日本に帰れるのだと思う。それが一体何なのか、そもそもそんなものが存在するのか？
そんなことを考えながらぼんやりとする。
晩御飯は、消費したかった手持ちのパンと、胡桃、ツナ缶、ラスクとかなりいい加減。
食後、別のお客がやってきたらか再びウェルカムフルーツの盛り合わせを頂く。
アサが最近ようやくブログを更新していく気持ちになったようなので、ホテルのカフェでカプチーノを飲みながら過ごす。
アサのブログはいまだにフランクフルトだが、そろそろ自転車旅を出発するそうだ。
最近毎日WIFIのある生活をしている。
無ければ無いで問題無いのだが、一旦この生活に慣れてしまうとズブズブとネットの世界に入ってしまう。最近オリンピックがイギリスで行われているようなので、その結果をいちいちチェックする生活を満喫中。
しかし明日も早朝出発したいので22時にはテントに戻り就寝。
本日はこの時間には肌寒いほど。寝苦しい暑さが大嫌いな僕にはかなり嬉しい。
ネットでアサが調べてきた結果によると、明日は峠があるとのこと。まぁ、頑張ります。
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