2012年9月25日火曜日

砂漠の猛威→宮殿へ寄り道→カッパドキア地区のおすすめ場所→不明瞭感あふれる自由な旅→川沿いキャンプ場→晩御飯を2度ご馳走になる


9月20日
本日の走行距離76Km 計5212km

昨晩はテントが吹き飛ばされるのでは?という暴風の後、久々の雨。
砂漠の猛威を感じながらも気が付けばぐっすりと眠っていた。

6時45分起床

クッキーをつまんで8時15分に出発。
本日も昨日の途中からと同じく荒野を見ながらのなだらかな平地を快適に走り10kmほどで昨日キャンプ場がある町として教えてもらっていたSultanhaniに到着。
商店でヨーグルトとパンを店で買い、店主と話しているとこの近くに昔の宮殿(?)があるようだ。そういえば先程からたくさんの観光バスが入っていっている。

特に興味はないものの、せっかく近くを通ったのだから、と寄り道する。
到着すると、なるほど、大きな宮殿である。しかし自転車と荷物を置いておく場所がないので僕よりずっとこの手のものに興味のあるアサだけ見学に出かけることに。入場料3L

アサ見学の間、犬や観光客を眺めながらぼんやりしていると、あちこちから写真を撮られる・・・「写真撮るなら目の前の観光資源を取りなさい」と思うが面倒なので口にしない。

スペイン観光客と少し話しているとアサが帰ってきた。
しかし反応はイマイチ、可もなく不可もないレベルのようだ。
出発しようとするとJTBのバスもやってきた。
久々にちゃんと見る日本の人々の肌はびっくりするぐらい白かった。最近トルコ人ばかり見ているのでだいぶ感覚が麻痺してきている。

そして出発。再び平地を20kmほど走り、発見したスタンドでアイスとレモンの炭酸2個、スナック菓子を計2・5L120円)で購入し休憩する。

再び走りだし、計50km走るとAksarayの街に到着。
ここから坂道が始まるので、その前に休憩しておこうとロカンタに入り、チャイ休憩。肉が食べたいというアサはコフタロールを注文。計6・5L

ロカンタのおじさんにカッパドキアの見所を訪ねるとノーマークだった土地3箇所を進められる。
このまままっすぐ有名な町ギョレメに行こうとしていたのだが、アサが以前メモしていた紙を確認するとおじさんおすすめの場所も書いてあったのでそちらへ行ってみることに。

スーパーでアイランとヨーグルト購入後出発。
さっそく坂道が始まるが思ったより斜度もなくしつこくもない。
kmほど8%ほどの傾斜の坂道をのんびりと上っていく。
山の民であれば坂道とも言わないレベルだ。

そして分岐をIhlara方面へ曲がる。
1時間前までは想定していなかった場所へ予定を変更して出かけることができるこの柔軟な旅行スタイルが自転車旅の醍醐味なのだろう。
良くも悪くも見通しが持てない、自転車旅は明日のことどころか、今晩どこでどのように眠るのかすら想像できないのである。
その不明瞭感が実に好きである。

分岐を車通りの少ない道の方向に走り始めてすぐ、少しずつ岩肌が変化していくことに気がつく。
その様子を写真に収めていると1台のトラックが停まり、おじさんが「どこまで行くんだ?乗っていきなよ!!」と申し出てくれた・・・・

Ihlaraの町まで残り30kmほどで本日中に十分にたどり着ける距離であったため自転車で走っても問題なく、しかももしかしたら絶景に囲まれながらのの道かもしれない・・・。と悩んだが、せっかくの行為なのでありがたく受け入れる。

他人からの行為はありがたく受け入れ、感謝の意を表明する。

親切を拒否するより、受け入れられて感謝されることによ、親切心の与え手は再び人に親切をするようになるのではとも思うので、最近基本的には親切な行為はありがたく受け入れ、それが行き過ぎであれば遠慮するか、それに応じた対価を払うようにしている(受け取ってもらえないことが多いが・・・)
自転車を荷台に積みこみ発進。やはり車に乗ると速い・・・時速100km近くで飛ぶようにに進んでいく。運転手はショベルカー会社のおじさん。

20kmほど進んでくれ、カッパドキア風のキノコ岩が視界に入り始めた頃、「この先は道が悪いから」もしくは「急な仕事が入ったから」との理由で車旅終了となる。
僕らとしても到着は自転車の方が良かったので、感謝を述べ出発しようとすると「水とメロンを持ってってくれ!!」とありがたい申し出。

走り出すとさきほど見えたキノコ風の岩がどんどん近づいてくる。
とうとう、ドイツからカッパドキアまでやってきたのだな・・・・

小さな町に入ると学校帰りの子供らが「ハロー!!」と挨拶してくる。
恥ずかしがる様子もあまりないので観光客慣れしているようだな、さすが観光地。
有名そうな奇岩教会には観光客がいっぱいおり、それを横目にとりあえず本日のキャンプ場を探す。
本日のキャンプ場は一泊2人で10Lと安く、川沿いの静かな場所でキャンパーは僕らだけという素敵な空間。値段も聞き間違えかと思ったが聴き直しても10Lとのこと。

しばし蠅と戯れながらヨーグルトを食べて休憩。
シャワーを浴び、晩御飯を併設レストランで食べようと思ったが少し高い・・・
ので外に探しに行くと近くのレストランから声がかかる。

メニューを聞いてみようと確認すると、「今日はレストランやっていないんだけどこれを一緒に食べよう!!」とおじさん3人が食べ始めようとしていた鶏肉のトマト、大蒜、オリーブオイル煮込みをご馳走になる。
原材料不明の紫色の塩味ジュースもご馳走に。
美味しい食事後、飼い犬見学。プールの跡地なのか深い穴の中に子犬(と言ってもレトリバーの成犬並みサイズ)が2匹。かわいい。
奥に行くとでかいのも3匹。
一匹は先ほどの子犬の母親で体長180cmほど。
なかには凶暴なのもいて恐ろしい唸り声を上げていた。

「ご飯代払うよ」と言うと「それはいいから・・・」と断られる。
ので、あす自分たちのお金で食べに来ることを約束する。

キャンプ場に帰ってチャイを注文したのだがなかなか来ない・・・しかたがないのでTVでサッカーを見ながら待っていると、1時間ほどして「これはサービスだ!!」と言ってベジタリアンメニューを持ってきてくれた。
・豆スープ、付け合わせにレモン
・トマト&チリ&大蒜の卵とじ
実に美味しい食事を食べながらトルコとフランスサッカー観戦、後半途中まで2対0でトルコが勝っていたが、ロスタイム最後の1分で追いつかれる・・・・。

22時30分就寝。

明日はウフララ渓谷のトレッキングだ。

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