2012年9月15日土曜日

珍妙→住民に還元しているモスク→素敵な一晩でチャラ?



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本日の走行距離96km 計4667km

今日は目の前にデデン!!とそびえている立派な峠を涼しい時間に越えねば!!と6時45分起床。
しかし、準備に手間取り出発は8時15分・・・

見た目通り、上り始めからかなり急・・・感覚的に12~18%の間なのだが、久々のヘビー級、かつ出発直後のエンジンがかかっていない時点ということもあり2・5kmほどの距離に手こずる。

途中でアサに限界が見えてきたので手伝いながら上っていたのだが、そんな僕らの姿をジープに乗った観光客が好奇な目で眺めながらビュンビュンと追い抜いていく。

精神的に余裕がないため「珍妙な動物を見るような目で見やがって!!」と思ってしまうが、よくよく考えればわざわざリゾート地を大きな荷物を積んだ自転車でワッセワッセと走っている姿は珍妙以外の何者でもない・・・逆の立場であれば自分自身も好奇の目で眺めるはずだ。
だからそれは仕方ない。
ウンコをしている姿まで撮影される動物園のゴリラたちよりはずっとマシだと割り切ろう。

たった2・5kmで汗が吹き出し全身ビッショリ。

頑張って上り終わった後、普段なら素敵な景色がご褒美として待っているのだが、いかんせん今回は来るときにすで見ているのでなんの感慨もない。

のでさっさと下り始めることに。
急激な下り、必死で上ってきた道も下りとなるとあっという間である。

無事Fethiyeに戻ったあと、スーパーで買い出しをし、店員さんに「この辺にトイレある?」と聞くと「モスクにあるよ」と教えてくれる。
ほほう、モスクとは精神的支えだけでなく実際の機能としても住民の役に立っているのだな。
教会、寺、神社なども庶民の寄付金(もちろん金持ちも)を大量につぎ込んで作っているのだから、トイレ、水飲み場として多少は住民に還元したらよいのではと思う。

トイレ後、大はやりのパン屋をアサが目ざとく見つけたため行ってみると。
なかなか豊富な種類のパンが店内には置いてあったようだ(入っていないからわからないが)

美味しいパンでエネルギー補給のあとKasuを目指す。
ガタガタ道に向かい風のためスピードでないが、所々に水を組む場所が豊富なので救われる。中にはありがたいことに電気で冷やしてあるハイテクウォータークーラーもあり後のことを考えずにガブ飲みする。

のんびり緑の中でお菓子休憩したあと再び走り出したのだが昨日のキャンプ場からKasuまでは120kmの距離、しかも峠も越え、ガタガタ道、逆風・・・今日到着は難しいな・・・とも思いつつ、明日10時に出航のギリシア行きの船に乗るために、できるだけKasu近くまで行くことに決め、再び走り出したあとの後半戦では大きな上りや下りは減ったものの、相変わらずの向かい風のためスピードが出ず、時速12km程度・・・

海沿いのためか人々との触れ合いもほとんどないのが残念。
ガソリンスタンドでアイランを飲みながらくつろいでいたが、いかにも海近くにいるチャラ男軍団がやってきて騒がしいので落ち着かない・・・

昼ごはんは結局クッキーで終了。
最近の食事事情は非常に宜しくない、炭水化物と糖分ばかりだ。

残り64kmとなり、このままKasuまで頑張るか、と思いながら、進み始めたが長い上り坂が現れたため断念。

しかし5kmほどの道を上りきると目の前には地中海!!
やはり良い景色には癒される。

坂を下り、18時の時点で残り25km

頑張ればたどり着ける距離であったが頑張りたくなかったので本日終了とする。
キャンプ場を発見したので値段を聞くと20L、テントを貼らなくても屋根付きの喫茶スペースで寝られるとのことなので決定する。

シャワーにドアがないので丸出しの無防備だが客は僕らだけなので大丈夫なようだ。
トルコパンケーキを2個注文(1個4L
チャイは無料。
もともとイギリス人と共に船乗りの仕事をしていた影響か、敷地はきれいに整備され綺麗。
パンケーキとサービスのサラダも美味しく大満足。
オーナーのヨーゼフは英語が流暢、そしてメホスピタリティあふれる人物。
豆スープとピラフ、美味しいパンをご馳走してくれ、食後には果物まで。
洗濯機も使わせてくれ、本当にここに宿泊して正解だった。

峠道などがあっても素敵な一晩でチャラになるのがチャリ旅の良いところ。
道路沿いだが静か、星を見ながらロマンティックに眠る。

・・・・と思いきや、蚊に襲われ眠れぬ夜を過ごす。
まぁ・・・旅なんてこんな物である。

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