2012年9月25日火曜日

トルコ最大の難関へ挑む→ペース上がらず・・・→押したらどうだ?→拾う神有り→レストラン屋上で野宿



918
本日の走行距離28km 計5006km

8時起床
昨晩、一匹の蚊の存在に悩まされ2時半頃、起こされたが、憎しみを込めて抹殺したあとは久々のベッドで快適に眠ることができた。

朝ごはんはクッキーで簡単に終わらせ、その後、日記を少し更新する。

本日はトルコ自転車旅最大の難関になるであろう1800mほどの上りが待ち構えており気が重い・・・
しかも優雅なホテルに滞在しているため、なかなか出発する気になれない。

今晩から野宿生活になりそうなので、あまり意味はないと思いながらも、もう一度シャワーを浴びておくことに。

最近自転車のメンテナンスをサボリ気味だったが、上り坂が待ち構えているため、チェーンの掃除をし。10時20分に出発。

パンだけ購入し、まずは平地を14kmほど走り、スーパーでアイランを購入し、休憩。
本日は大変な思いをするのが目に見えているのでヒーヒー言わされる前にエネルギー補給。

そして海沿いと内陸の分岐をKonya方面へ。
内陸に入ってすぐ多くの果物屋を見かけ、バナナ、オレンジなどが多く売られている。果物の産地なのかな?

そしていよいよ坂道開始。
斜度6~10%程度だが、ダラダラ上る坂道、しかも時々下るからたちが悪い。
この調子だとどのぐらいの距離で1800m地点までたどり着くのだろう。

看板に「32km先ガソリンスタンド、52kmAksekiの町」とある。
体が重いから32km先のガソリンスタンドに野宿することになるのかな・・・・
と思いながらノロノロ進んでいるとアサも同様のようで、上り坂になると全くペースが上がらない。

長丁場になりそうなので上り坂はアサを手伝いながら進む。
気温は低いはずなのに上り坂のため体中から汗が吹き出す・・・・暑い。

kmほど上り、果物屋でバナナ購入。
さらに3kmほど進み、計8kmほど上ったあと、峠の茶屋的なカフェでコーラを買って休憩。
この後、水切れになると怖いので2・5ℓのコーラを買い、日陰でのんびり休憩。
風の通りの良いカフェで居心地よし。
出発する気がなくなってしまい、ここで野宿の打診をしたくなる。
しかし、まだ本日20kmちょっと・・・時刻も昼過ぎなので30分ほどの休憩後、出発することに。

カフェのおばちゃんは「この先に大きな坂道は無い」と言っていたがさっそく坂道現る・・・
というか坂道ばかり・・・山女にとってはこれぐらいの傾斜(8%ぐらい)は坂といわないのだろう。

アサが再び遅れ始めたので自分の自転車を坂の上まで漕ぎ進めたあと、一旦駐車し、アサの自転車漕ぎ進めるため下にもどる。

自転車経験がないときは、「坂道で上るのが大変だったら押していけばいいんじゃない?」と、とぼけたことを考えていたが、自転車と荷物を合わせると50kg~70kgある自転車を押して上がるのは漕いで上がるのよりも断然大変なのである。
作業用の台車に成人男性を乗せて山道を持ち上げていくの同じなのだ・・・

ので、アサが限界に来る前に手伝いを入れておかないと、途中で片方が潰れてしまったら下るしかなくなってしまう。
今日は少なく見積もってもあと25kmほどの坂を上らなければならないのだし・・・

アサの自転車を漕ぎながら、「今日32km先のスタンドまで行けるだろうか?」と不安になっていると一台のトラックが通り過ぎたあとに停車する。

「何か差し入れでもくれるですか?」と近づいていくと、ドライバーが降りてきて「どこまで行くんだ?」と尋ねてきた。

Akseki経由でKonya方面に向かっているところです」と答えると、


Konyaまで乗っていくか?」との一言


・・・・・・・・・行きます。


断る理由が見当たらない。捨てる神あれば拾う神ありである。
どうやら僕が漕ぎすすめる自転車の後ろを農家風の布をかぶったアサがトボトボと歩いているのを見て、「この先まだまだ山道は続くのに大丈夫なのか?」と心配してくれたようだ。

僕らの基本方針は「積極的に人の助けにすがって旅をしよう」という気持ちはないが、「来るもの拒まず、ありがたい申し出は積極的に受け入れます」というもの。
なので今回もありがたい申し出に身を任せることに。

トラックのコンテナに荷物と自転車2台を積み込み、僕らはトラックの助手席と、運転席の後ろにある後部座席で足を伸ばしての休憩しているだけで、ぐんぐんと坂道を駆け上がっていくトラック。
非常に快適!!感覚的には海の上を豪華客船で航海している印象。

自転車だと大変な上り坂も苦もなく進んでいく・・・やはり文明の力はすごいな。

運転手は56歳のアリ。
荷物運搬の仕事をしておりたまたま今日はKonyaまで行くそうなのでそこまで乗せてもらうことに。
指さしを使いながら会話。

1時間ほどで本日自転車で一日かけてもたどり着けなそうだったAksekiの町との分岐までたどり着く。
簡単なトルコ語での会話をしながら進んでいたが、途中で「チャイでも飲もう」と言ってくれ休憩に。
トラック野郎御用達の開けたレストランは雰囲気も景色もとても良い。

食べ物も美味しいというので、Pide(ピザ)ジャガイモとチーズ入りをそれぞれ一つずつを食べてみたが、薄い皮にクリスピーピザからクリスピーを減らしてオリーブオイルを足した感じのもので美味しい。

チャイを飲みながらアリが「イスタンブール近くの家に住んでおり明日そこに帰るから一緒においで!!」と誘ってくれたがさすがにイスタンブールにまで戻るのはちょっと・・・・。と告げると、「またトルコに戻ったら是非来てくれ」とのこと。
今回のチャイ代は僕らが払おうとしたのだが、アリは断固拒否!!
結局ご馳走になる。(ありがとうございます)

休憩後さらに峠道をひた走る。
景色がとても綺麗で走ったら大変だろうけど、大変な思いをするだけの価値がありそうな素敵な道であった。
でも体力的なことを考えるとトラックで峠を越えれたのは良かったのだろう。
再び簡単な会話をしつつ進み、カッパドキア風の景色もある道を楽しみながら1時間ちょっと進み、トイレ休憩でスタンドに入りコーラをご馳走になる。(重ね重ねありがとうございます)
さらに1時間後18時頃にKonya手前30kmほどのロカンタでチャイ休憩。
チャイを飲んでいると少し英語のできる店員さんが「今晩ここ泊まっていけば?」と勧めてくれる。
アリが「こんなところにテントを張ったら寒いのでは?」と心配してくれたが泊まるところがあるだけで僕らは十分なのでこのロカンタの屋根の上にお世話になることに。
アリとフェイスブック教え合い、次来るとき電話で「アリョー(もしもし)アリ!!と連絡してくれたらOkだからな」と言ってくれた。
英語が全くできないので、会話は中々通じないが終始笑顔が素敵なアリは「夜は寒いからこの毛布を持って行きなさい!!」と最後まで親切にしてくれたが、「この毛布をもらうとアリが寒いし僕らは暖かいの持っているから大丈夫」と辞退する。本当に親切なおじさんであった。ちなみに名前が覚えられないからといって僕の名前はサメール、アサはアシヤと読んでいた。
アリと別れた後、屋上にテントを張らせてもらい、お世話になるので晩御飯はレストランで食べることに。2人で20Lといつもよりかなり豪勢な値段だが
・サラダ
・パン
・サラダ
・ジューシーな手羽先の炭火焼(かなり美味しかった)
・パン
・チャイ
これで一人10L450円)なら安いもんだ。
21時になりテントに戻し眠る準備。
「チャイを本日たくさん飲んだので夜トイレに行きたくなったら面倒だな・・・」と思いつつ21時半就寝。

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