2012年10月29日月曜日

犬子を思う→2人力は偉大→晴れ男万歳→2600mほどの峠越え→下りも大変→素敵な家ご飯


10月21日
本日の走行距離40km 計6483km

昨晩はなかなか寝付けず、知らないうちに犬子のことをぼんやり考えていた。
考えていたというより、2日前の出会いから昨日の別れまで犬子目線で思い返してみて、宿の敷地に入れてもらえなかった時、ショックだったのかな・・・しばらく待ったあと、付近の犬たちに追いやられた後は無事だったのだろうか・・・と色々考えてしまった。

犬子が無事素敵な寝床と新しいご主人様を見つけられますように。

7時半起床。
窓から外を眺めると、雪山に朝日が当たり綺麗だったので一人で少し散歩に出かける。
こんな景色の村で一泊でき、それがたったの1500円程度なのはかなりお値打ちである。

8時過ぎに、食堂に降り、お湯をもらって持参のカップスープを飲みながら、昨日の宿の人からもらった虫食いだらけの林檎を齧っていると、それを不憫に思ったのか、宿のおじさんがパンとチーズを差し入れしてくれた。
ありがとうごさいます。

9時半に出発。
出だしからさっそく急な上り坂・・・しかもぬかるみながら一部凍っている。ので非常に滑り力が入らない・・・朝一だからか標高2000mを越えているからか息切れしながら少しずつ押していく。

自分の自転車を坂の上まで運んだあと、だいぶ後ろに取り残してしまったアサの自転車を手伝う。
2人がかりで押すと意外と楽なことに気がついたので、今後上れないような急坂はこの戦法でいこう。

出だしの坂が終わったあとも、完全オフロード&泥濘んだ坂道地獄は継続・・・止まるとジャンバーを着込んでも肌寒いが、全力で漕ぐと一気に汗が吹き出す。
休憩の度に周囲の景色を眺めると、そこに佇んでいる白い帽子のような雪をかぶった山々の姿に癒される。

峠の頂上まで6~7kmと言われたがきっと10kmぐらいなのだろう、と腹をくくって走っていると、赤色の大きな石が道端に落ちていた。
何だろう?とよく見ると石ではなく牛の内蔵であった・・・・なぜこんなところに内蔵だけ???

大きな水たまりに行き先を塞がれるたびに、試行錯誤しながら自転車を無事渡しながら走る。
本日の急坂は疲れといつも以上の道の悪さから押すこともしばしば。
こんな快晴の日でこの道の状態なのだから雨が降ったら僕らの力量ではここまでくることもできなかったのだろうな・・・

晴れ男でよかった。

kmほど走りようやく峠にたどり着く。
ここまで来れば後は下るだけ。と、いっても道が悪いので大変なことには変わりないのだが、ここまでたどり着けずにメスティア方面に敗北者として戻る可能性があっただけに、無事登頂できてほっとした。360度に雪山を置いたぼんやり休憩するのに良い峠である。
ので峠で、パンとチーズ、そしてりんごを食べて昼ごはん。

時刻は12時半前、たった9kmに3時間近くかかってしまった。
さて、ここからの下りだが予想通り大変・・・スピードが出るとガタガタ道で跳ね、自転車のキャリアやタイヤに深刻なダメージを与えることになるので慎重に時速10km程度で下っていこうとおもうのだが、フルでブレーキをかけないと減速しないので腕の力も次第に入らなくなってくる・・・
こういう時ほど気を付けないとひとつ事故を起こしてしまったら今までの楽しい時間が一瞬にして悪い記憶となってしまう。
ので慎重に。
下りに入っても雪解け水による水たまりは多く、そのたびに路肩を突っ切ったり水たまりに突っ込んだり。

休憩ごとに相変わらずの絶景、氷河なんかもよく見える。
観光客なんて全然いないし、本日6時間ほど漕いできてすれ違った車は3台のみ、道であってほぼ道として機能していない。

峠から12kmほど下ったところで看板発見レンテヒまで55km・・・・ウシュグリではレンテヒまで30kmと聞いていたのに倍である・・・
このペースだとたどり着けなそうなので、適当な場所に野宿するしかないのか・・・でも食料ギリギリだな・・・
とりあえず野宿できるように少しでも標高を下げていくことに。

相変わらずぬかるんだ道なので、明日雨が降っても大丈夫なように、傾斜のきついゾーンは抜けておきたい。
牛追い人に出会い、近くのホテルを尋ねると40km先とのこと・・・商店は10km先にあるようなのでそこで買出しをして野宿の方向で考える。

17時頃、ようやく小さな集落発見、一軒目の家に商店の場所を尋ねると「何がいるのだ?」と聞かれたので「食べ物」と身振り手振りで伝えると、「うちにあるからそれでいいか?」と家の中からチーズとパンを持ってきてくれた。5Rと少し高いが背に腹は代えられぬ。

ついでに近くにテント張れる場所かホテルないかと聞くと、うちが宿をしているという。値段を聞くと50Rとのこと・・・少し高いので断ると部屋だけで30R、食事付きで40Rと言われ食事付きに。
人見知りの娘2名、オシャレな奥さん、力持ちの旦那さんという家族構成。

シャワーを浴び、自転車を整備して18時より晩御飯。
・ポテトと玉ねぎの炒め
・トマト、チリ、豆のシチュー
・チーズ
・ジャム
量も豊富でこれで朝ごはんと合わせて10Rは安い。
大満足

体が疲れているので食後21時ごろ就寝。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    すごーーーーい!!!!めっちゃ綺麗な景色ですね。
    あまりの美しさに、しばし写真を眺めて呆然としてしまいました。
    こんな景観美は、たとえ写真でさえもめったに見ることはできないです!!
    本当に壮大で美しい自然の姿が目の前に広がっていたのですね…。
    パソコンの中の写真をデスクの前で眺めているだけなのに、すごく神秘的な気分になりました。

    もうちょっと残業を頑張れそうです!
    ありがとうございました☆

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  2. こんにちは、お仕事ご苦労様です、残業は無事終わりましたか(笑)
    来るまで僕らも全然知識が無かったのですが、ここグルジアは綺麗な山々がいっぱいです。

    残業の助けになるように、また綺麗な景色を見つけて写真をアップしますね。

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