2012年10月29日月曜日

ウォッカを水という婆様→ウシュグリ村→犬子との別れ→山と星


10月20日
本日の走行距離12km 計6443km

5時頃犬の吠える姿で目が覚め、一階のトイレに降りていく。

犬子の隠れ場所のテーブルの下を確認したが、いなくなっていたので、ほっと一安心。だけど吠えられていたのはやっぱり犬子だったのかな・・・としんみりしながら階段を上り3階にあがろうと階段を上ると、3階のテラスからひょっこり顔を出し僕を迎えてくれる犬子???

なんだ、お前は結局3階まで上って勝手に寝てたのか・・・微笑ましさと、「明日もついてきたらどうしよう?」という不安を感じつつ、部屋に戻り就寝。

8時起床。

山に日差しが隠されるためかこの時間でもまだ薄暗い、そして寒い・・・山の人はよくこんな寒い中で生活ができるものだ。

朝食を食べに部屋から出て下に降りようとすると、3階のテラスで寝ていた犬子は、テーブルの上を勝手に自分の寝床としてどっしりとくつろいでいた・・・

キッチンでは薪スローブ兼、オーブンにより暖かい。朝食準備をしてくれていた最年長の婆様(80歳ぐらい)が、ウォッカを注いでもらい「水、水」とすました顔で飲んでいた、やるな婆様。

朝ごはんは
・チーズパン
・チーズ
・パン
・紅茶
という斬新な組み合わせ。

もう、支払った金額のことは気にせず気持ちよく食べる。さすがにチーズとパンばかりなので食べきれない分は昼ごはん用に持ち帰る。

荷物準備をして10時に出発。
テラスにいる犬子に気がつかれないように出発しようとしたのだが、ラウルがふと、犬子の気配に気づき、激怒でしたに下ろす。
結果、犬子は当たり前のように僕らに付いてくる・・・

本日は9kmぐらいだそうなので気楽に走りはじめたが、出発後から上り坂・・・しかし可愛らしくついてくる犬子に癒され気分良く走る。

これが日本だったら飼ってあげるんだけどな。

川沿いの緩やかな上り坂だが、山がちなため地面がぬかるんでいる。
犬子は昨日のチーズパンが空き腹に強すぎたのか、はたまた昨日引っ掻かれた顔の影響か少し体調が悪そうに感じる。

次第に傾斜がきつくなり、先ほどまで横を流れていた川が気が付けばかなり下に。
途中アサが遅れたのを待つあいだに犬子にパンをひと切れあげていると、アサから「犬子を甘やかして~」と注意され、 その後もジワジワ登る。

雪山も近くに見えるようになってきた。
12時前にウシュグリの村が見えてきた、雪山の麓に可愛らしくこぢんまりあるのだが、思ったよりは大きい村だ。
電波塔みたいのもあるし。

結局犬子はここまでついてきてしまった。途中草食べる
もう数百メートルで到着のところでアサ豪快にこける、ぬかるみで滑った様子。犬子が心配そうに見つめていた。

その後、犬子は豚に追われる

宿を探そうと、工事現場の作業員のおじさんに教えてもらい、一番初めに見つけた場所を30Rで決定(言い値40R)自転車OK、犬子も入れてもいいとのこと。もちろん入らないのであればそれが好ましいのだが。
部屋は無駄に広い、20畳ぐらいクイーンベッド2個、ソファー、テーブル、食器棚、夜冷えそうだ。
洗濯させてもらおうと思いシャワー場所を確認すると、シャワー洗濯するなら35Rと料金上乗せ・・・・どうやら奥さんと思われる女性に言われたようだ・・・仕方なくOK

洗濯して
13時半からトレッキングに出かけようとすると先ほどまで門の外で悲しそうに座っていた犬子がほかの犬に追っ払われしまったようでいなくなっていた・・・

何だか哀しいが、こういうきっかけでもないとお別れが出来ないので良かったのだろう。
ウシュグリの町で日本人の男の子に会い話すと、先ほどチャーターの車で僕らを見かけたとのことで、すでに2時間ほど観光しているようだ。
さすがに車は早いな。
「ウシュグリはどう?」と尋ねると「もう飽きた・・・」と言っていた。若い子にはつまらないようだ。

僕らはこの何も無い自然が好きなので気持ちよく散歩できた・・・最近毎日言っているが本当に贅沢な時間である。

雪山まで5kmほど歩いている途中、若干雲がかかってしまったので山の全景見えず・・・まぁでもいい景色だ。

果物を食べながら休憩したりのんびり15時まで過ごす。
帰りがけに商店を探しながら歩きたのだが、小さな商店にはしっかりしたお菓子は無く、唯一のレストランで細々したお菓子を買い、
・野菜スープ4R
・コブドリ(ハチャブリの中にチーズの代わりに牛肉が入っているものでこの辺りの伝統料理らしい食べ物)を食べる。6R
リトアニア人女性がおり会話、旦那がアメリカ人でNATOとしてきている。
トビリシに家があるから良かったら来ても良いとのこと。
飯うまい。
入ってきたNATOの軍人達がコブドリを食べながらウォッカを一気飲みしていた・・・さすが肉体派。

帰ってシャワーを浴びて、お湯をもらいコーヒーを飲みながら会話。
奥さんと思っていた女性は実は妹さんはバツイチらしく、以前はクタイシに住んでいたが戻ってきて手伝いをしているらしい。
お兄さんはトビリシに奥さんと家を残してこちらに住む準単身赴任のようだ。
「冬も雪かきなど仕事があるのでこちらに住んで手伝わなければならない・・・」という話を聞き、雪国に住むのも大変だな・・・と感じる。
彼は少し柔道をしていたようで少しその話をする。(グルジアでは柔道がまずまず盛んのようだ)
しかしウシュグリは標高2000m超えているためか寒いなぁ・・・

19時半頃から部屋で北野武の映画「HANABI」を見る。
トイレが敷地外でどっすんタイプ。ダイレクトに川のなかにするものなので、真夜中にトイレに行くのが大変そうだ。
23時就寝

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