2012年10月25日木曜日

毎日サイクリングできる贅沢→グルジア入国→少し暗いグルジア人?→頭の中がカオス状態・・・→黒海目の前キャンプ


1013日 
本日の走行距離95km 6254km

6時45分起床。
本日晴天なり。

7時過ぎから朝食を満足するほど食べ、8時45分に出発。
昨日走れなかったのと、本日天気が良いとの理由からかとても気持ちよく、幸せを感じながら走る。やっぱりチャリ旅はいいなぁ・・・。

黒海沿いの整備された平地の道を滑るように進んでいく。途中ゴミ捨て場に相当量のゴミが捨てられておりかなり臭ったのが不快だったぐらいでそれ以外は素敵なサイクリング。

毎日、違うコースを自転車で走ることができるのは本当に幸せなことなのだろう。
日本でも北海道に住んだら素敵なサイクリングコースがあるのだろうけど、それでも毎日違うコースを走ることはできない(同じコースを走ることにより四季を感じるという楽しみもあるが)贅沢な遊びをしているのだな、いまうちらは。

15kmほど走った町でトルコ最後の買い出し。
アイラン、キョフテ、チーズ、ゴマペーストなどを購入し、残った小銭を使い切る。
そしてトンネル数個越え、グルジア国境へ到着。

楽しかったトルコの日々が終わってしまうのは残念だが、やはり新しい国に入るのは楽しみなものだ。グルジアはどんな国なのだろう。

国境チェック、トルコ側はスタンプのみであっさり通過。
思ったよりも小奇麗なグルジア側は、普通の人々とともに自転車ごと建物内に入り、建物内部で入国審査。

入口手前に両替商がいたのでレート確認をすると「100リラ→70ラリ!!」と言ってきたが昨日確認した情報ではそんなにレートは悪くなかったので素通したが建物内の銀行も「100リラ→85ラリ」とのこと・・・本当は「100リラ→92ラリ」でそこから差額は手数料なので、かなり悪いが、本日土曜日で両替がしまっていると困るので20リラ分(900円)のみ両替しておく。

無事入国審査を通り、インフォメーションで「地図が欲しい」と言うと。「この周辺の地図しかない」とのこと・・・
しばらく手書きの地図で凌ぐしかないようだ。

建物を出ると、店や両替屋はちゃんと有り、「500リラ→450ラリ(100リラ→90ラリ)」で両替完了。手数料を考えるとまぁ・・・こんなものかな。

そしてまずはBatomiへ向け走り出す。
道は平地で相変わらず黒海を眺めながらの気持ち良いサイクリング。
途中、内陸に雪化粧をまとった山脈群がドドンとそびえている格好良い姿を現してくれグルジアの自転車旅に楽しみと上らなければならない不安を感じる。

久々にこんなになだらかな平地を気持ちよく走っているけど数日後にはまた山の中・・・一体どうなるのだろうか?

40kmほど走りガソリンスタンドへ訪れたのだが、チャイやコーヒーは無いとのこと・・・「もう、トルコのようにスタンドでのんびり休憩はできないのだな」と思うと少し寂しい。
今のところグルジアの人の印象は「少し暗い・・・」話しかけると良い人なのだが、トルコの人々のように脳天気に(褒め言葉である)声をかけてきてくれない。

しかも、現時点ではこちらも手持ちのグルジア語、ロシア語がないため全く会話が成立しない・・・「トルコ語は?」と尋ねると、トルコ語はまだOKなようで、この道をずっとまっすぐ行って4km先を左折してずっと走ったら僕ら本日の一応の目的地Potiにたどり着くとのこと。
途中予想していなかった急な坂道が2度ほどあったがそれ以外は快適な道。
野宿場所などを探していたがあまり見当たらない、グルジアではどうしようかな?

インフォメーションセンターでもらった、簡単なグルジア語単語表から覚えた「ガマールドヴァ(こんにちは)グマードロブト(ありがとう)」そしてとりあえず本日覚えることにしたロシア語「ズドラーストゥバイチェ(こんにちは)ハラショー(良い)スパシーバ(ありがとう)」をやりくりして凌ぐことに。
しかし、たった数個の単語でもいざ話そうと思うと、最近覚えていたトルコ語の他に「ナダゴダリャ(ブルガリア語ありがとう)・・・キドゴ(スワヒリ語少し)・・・」が頭の中をウロウロとして邪魔をする・・・。


今僕の頭の中は大混乱中のカオス状態になっているようだ・・・
まぁ少しずつ覚えよう。

最近気がついたのだが、僕は一度気づき上げたものを放り投げて一から新しいことに挑戦することを楽しむ傾向にあるようだ。

これは継続性がない・・・ということの裏付けで、「この旅に出てからたった一つの言語ですら完全には習得できていない」という悲しい事実を僕に突きつけるのである・・・
身にはついていないが、その国で現地の人と楽しめたのでそれで良しとしておこう。

日本で英語やスペイン語などの多言語を話すニーズがあればもう少し頑張るんだろうけどな。と、自分に言い訳してみたりもする。

そろそろ休憩を入れたいと思いながら走っているのだが、なかなかカフェが開いていない。本日土曜日ですでに午後のためか、このあたり一帯が寂れて潰れたカフェが多いのか・・・70kmほど走りようやく開いているカフェを見つけたので入る。

アサはコーヒー、2ラリ(100円)
そしてチーズ揚げ3個で3ラリ(150円)
僕は店のおすすめの生ビールを注文すると「申し訳ない、無かった!!」と言われ、「じゃあチャイで!!」と伝えたつもりが伝わらず結果何もなし。まぁいいや・・・

休憩後Potiまでの残り40kmを走り始める。
このあたりも平地が多いのであまり苦もなく進む、果物売りが多く目についたので途中のビタミン補給は大丈夫そうだ。

本日90kmちょっと走った小さな町で果物屋を見かけたので、トマトを購入しながら「この辺にキャンプできる場所はあるのか?」と身振り手振りで伝えるが、なかなか伝わらない・・・トルコ語で「チャドル(テント)あるんだけど・・・」と言うと「パラトがあるのか?」と行ってきたのでグルジア語かロシア語で「テント=パラト?」のようだ。需要単語1つGET

「おじちゃんがそこを曲がれば黒海沿いでキャンプできるぞ!!なに?問題あるかだって?ないない、何かあれば俺に言いに来てくれ!!」
と言ってくれたので、下見に行くと、軍か何かのセキュリティーの場所のようで、警備員に尋ねると「構わないよ」と言ってくれたので決定。

時刻は16時(トルコ時間15時)少し早いのでテントを立てずにパンと、キョフテ、それにゴマペースト、トマトで晩御飯。
夕日と黒海を見ながらのんびり過ごし、あす日曜日なので一人、徒歩で近くの商店へ。
昨日作成した単語帳を持ってくるのを忘れたので店主やお客さんとの会話に苦戦したが、みな良い人そうであった(ウォッカを飲むかと言ってくれてそうだ)。はやく言葉を覚えて会話したいものだ。

キャンプ地に戻ると、警備員が「パスポート番号だけ申し訳ないが教えて欲しい・・一応決まりなんでね・・ごめんね」と言ってきた。
いえいえ、それぐらい構いませんよ。なんかグルジア人はシャイだけど良い人な気がしてきた。
しかし、相手がシャイだとこちらから話しかけないといけないんだよな・・・まぁ頑張ろう。
18時半にテントを設置し、体、自転車を掃除し、日記を書いて21時就寝。

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