2012年10月25日木曜日

好意を断られる→豚、牛、馬の景色→女性の社会参加→昼から宴会→グルジアのお宅に宿泊→結婚パーティ参加→深酒


10月14
本日の走行距離50km 計6304km

7時頃起床
テントを乾かしつつ国会眺めながらパンとゴマペーストで朝食。
今更だがトルコのゴマペーストは甘くないピーナッツバターのようでなかなか使い勝手が良い。

食後一応黒海の観察を行う、なんだかんだで東西横断するはずだったトルコも、南北にV字で往復してしまい、地中海と黒海を楽しめてしまっているのだが、すでに肌寒い季節なので泳ぐことができない黒海・・・とりあえず観察してみた。

観察結果、土の色が黒いことに気がついた。「だから黒海か?」と一瞬思ってしまったがたまたまこの場所がそうだっただけなのかもしれない。

本日も天気は晴れ、9時頃出発し気分よく、と行きたかったのだが海沿いの逆風風がかなり強い・・・なかなか進まない。

昨日たどり着かなかった12km先のPotiの町で水とパンを買い、ズグディディへの道を尋ねると、商店で買い物後、バスを待っていたおじさんが丁寧に教えてくれた。やはり話せばいい人のようだ。
教えてもらった道で一路ズグディディを目指すが相変わらず風が強く平地なのに時速15kmも行かない・・・

20kmほど走り道端にぽつんと建てられた寂れた小屋でトウモロコシを茹でて売っている少女のところで1本購入し、塩味の効いたトウモロコシを齧りつつ休憩する(1ラリ50円)
こんなほとんど客も来ないところで1日中座って(座らされて)働いて偉いなぁ・・・と感じたのでクッキーを一枚差し出すとはにかみながら「いらない・・・」と好意を断られる。
「知らない人からもらうな」と言われているのかもしれないし、現実にそういう事件があるのであれば危機管理意識は持ち続けて欲しいので、それ以は無理に勧めないことに。

しかし、その好意を感じてくれたのか、奥から飲み水を持ってきてくれ、僕らの水筒に注いでくれた。優しい子である。

出発後、豚、牛、馬がほのぼのと歩き回るののどかな地域をのんびりを走る。
この空気感はキューバの田舎みたいな、アルプスの山の上みたいな雰囲気で僕らごのみ。
アサのペース上がらないので40kmほど走った川沿いのベンチで川を渡ろうと悩む牛たちや、のどかに歩き回る豚を眺めながら昼ごはん。
・パン
・トマト
・チーズ
・ゴマペースト
食後7kmほど走るとズグディディの町に到着、疲れたのでカフェ休憩しようとを探したのだが見当たらない。

商店で尋ねると、たまたま居合わせたお客さんが、カフェまで先導してくれ無事到着。グルジアのカフェはわかりにくい場所にあるのかな?

少しくたびれた雰囲気のおばちゃん、おばあちゃん、細いおねえちゃんの三人で経営する昭和の雰囲気を醸し出す店でコーヒー2杯注文するとお湯をコップに注ぎ、インスタントコーヒーを丁寧に入れてくれた。
トルコを離れ、イスラム社会を出たためか、豚もたくさんいるし女性の社会参加も目立っっている気がする。

コーヒーを啜りつつくつろいでいるとお酒が大好きそうな常連客2名が来店し、なぜかビールをご馳走になる。

ロシア語の指差しを使い、この辺りでは雪が降るの?と尋ねると「11月まではネェ~!!(無い)」とのこと。
しかし山岳地帯に入ると結構冷え込むようで、そのあたりを単語を探り探り聞いているといつの間にかウォッカのボトルを入れ始めるおじちゃん(アリエル)・・・まだ13時ですぞ・・・

さらに飲めないアサのためにケーキも注文してくれ、気がつかぬうちに、カフェのママがサービスで
・トマトピクルス
を提供してくれ、アリエルが
・豚肉&玉ねぎのオイル炒めinトマトソース(自家製トマトソース)
を注文してくれ、完全に飲み会モードに、酒が進むとママが店のドアを閉じ音楽のボリュームを上げる。

すると、店内はなぜかダンス会場に・・・アリエルが陽気に踊り始め、次にママ、そして僕も促される。
いちいち報告することでもないが、僕は踊りとか歌とか苦手である、得意でないだけでなく、そこに楽しみが見いだせないのである・・・しかしご馳走になっている手前、一緒に踊る。喜んでくれているようで嬉しいが、完全に仕事である。
こういう芸術面のことが楽しいと感じられたら良いが、向き不向きというものがあるのだろう。

14時になり気が付けば2本目のウォッカボトルに突入している・・・

「これ以上飲むと自転車で走れない!!」と断ると

「だったら今日はうちに泊まればよい!!」とのこと。

まぁ・・・いいか・・・とお世話になることを決定し、さらにウォッカを飲み踊る。
トルコで酒抜きをしたあとの体にいきなりのウォッカはヘビーである・・・が日本男児として、大人として見ず知らずの人々の前で潰れないように正気を保つ。

15時にアリエルの家に移動することになった。アリエルが「タクシー呼ぶから乗っていけ」
と言ってくれたが、とてもじゃないが2台乗らないので、飲酒に引っかからないように慎重に3kmほど飲酒運転で走りアリエル宅に到着。

酒飲みのおじさんというイメージであったのだが、家は思ったよりしっかりしていた、というか敷地が広い・・・オレンジの木や椎の木が茂っており、物置きでは自家製ワインを作っていた(グルジアでは盛んのようだ)
孫たちとも会話するがみなロシア語はできずグルジア語だけのようだ。だから「こんにちは、ありがとう、名前何?」だけで終了。

荷物を降ろしたあと、家の目の前の丘の上にある教会に案内してもらい広大な土地を散策、どうやらこの教会を立てるための寄付をアリエルがけっこうしたとのこと。
アリエルの親族のお墓参りもしたあと、付近のアリエルの土地を散策する。

が・・・・広い・・・藪の中のトレッキングレベル。
弟さんが先になくなって自分の土地が増えたとのこと。

その後、知り合いの車でアリエル邸近くまで戻り、一緒にビールを飲み、さらに飲み屋で一緒だった友達の家に立ち寄りコーヒーと自家製ワインをいただく。

本日だいぶ飲みすぎている気がするぞ・・・

アリエル邸に戻り、シャワーを浴びさせてもらったあと19時から「出かけよう!!」というアリエルに連れられ出かける。

晩御飯を食べに行くのかな?と思っていたら辿り着いたのは結婚式パーティー!!


いやいやいや!!場違いすぎるでしょう・・・ラフな服装のアリエルと一緒なのでラフな格好で来てしまったので場違いである。
「僕らがいていいのか?」との質問にも「問題ニャー」とのアリエル・・・いやあなたの「問題ニャー」は信ぴょう性に欠けるのですよ・・・

しかし、周りからも「一緒に写真を!!」など言われたので撮っているうちに気が付けばご飯も一緒に。
数種類のグルジア料理が綺麗に盛り付けられていた
・烏骨
・ウガリ
・ケーキ
・豚肉の揚げ
・チーズ包パン
・チーズ
・果物
などなど

それにワインとウォッカ・・・やばいぞ本日の酒量・・・ウォッカだけで5杯ほど飲んでいる・・・だいぶ酔っ払いになっていることが自覚できてきたので食べ物をせっせといただきアルコールを薄める。
それにしても噂通りグルジアのご飯はおいしいな。

食べる時間が終わると室内の女の子達から声がかかり、行ってみるとダンスパーティー・・・また踊るのかい???しかし今回はほろ酔いも手伝い無事踊る。

ちびの女の子の踊りとかはとても可愛い。


もう、ひたすら踊り続ける・・・・


22時半まで踊り続けて、アリエルたちが帰るタイミングで無事解放。
帰って、すぐに就寝しようとするも少し気持ち悪い・・・しかし耐えて寝る。

2時頃アサが「トイレついてきて!!」と起こしてきた・・・(トイレは外にある)急に起きたらかなり気持ち悪い・・・・もう飲みすぎません!!だから今晩だけは無事消化してください!!と胃袋にお願いしつつ再び就寝。

アサのトイレ待ちの間眺めた星空は僕の苦しみなど意に関せずキラキラと輝いていた。
グルジア生活大丈夫かな・・・刺激は多く楽しいのだが体にきつそうだ・・・

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