2012年11月4日日曜日

朝は冷え込む→特筆することの無い景色→バスでよかったのでは・・・→飯が僕らを幸せにする→足首不調の嫁→峠越えに苦労→カズベキ到着




10月30日
本日の走行距離90km6800km

7時15分起床、外はまだ薄暗く、空気はひんやり冷たい。
涼しい気候は好むが寒いとなると話は完全に別であり、寝袋から出ることに相当な決心を要する。

覚悟を決めて起き上がり、チョコレートクッキー系のお菓子で簡単な朝ごはんを済ます。
それにしても昨晩も何度も寒さのため目が覚めた・・・おきな理由は寝袋のチャックが壊れているため寝返りをすると自然とはだけてしまうからなのだが、今後、これ以上寒くなると野宿がとても厳しくなると言うのは明らかだ、この辺りが僕らの寒さを凌ぐ限界値でだと考えておいた方が賢明かもしれない。

出発する際にも、まだ上半身にはヒートテック、下半身には長ズボンを普段のサイクリングウェアの上から着こまなければいけないほど・・・手がかじかむ・・・

出発後も昨日の後半戦に引き続き緩やかな上り、稀に下りの連続(4~8%ほど)、昨日の疲れが残っているため、太腿に力が入らない、今日中に峠を越えれるのか不安だが、1000m以上高度を上げるということは気温が6度ほど下がると言う事だから、途中で野宿することは厳しい・・・走りきるしかないと言う事か。

1時間ほど走り商店でパンを買った以外は特筆する事もあまり無い、木々の色はは都会から離れ、高度が上がるにつれ若干美しいものとなっているが、ウシュグリ辺りの赤、黄色、緑、という鮮やかな色彩ではなく主に茶色と緑がベースの物悲しい紅葉である。

20kmほど走り時刻は10時過ぎ、アサの疲れも溜まっているようなのでコーヒー休憩にすることに。レストランに入ると、英語メニューがあり、スープやアサが食べたかったオーストリッチという名前のグルジア料理を発見したので、このタイミングでブランチにしてしまう事に。

料理が来るまで、このカズベキに向けての自転車旅の感想をお互いに率直に述べる。
・今のところメスティアの方が綺麗
・道端の人々も少し暗い
・あまり楽しくない

結果
・自転車ではなくバスでよかったのでは・・・
という話で落ち着く。

もちろん、まだ60km以上あるのでここからが本番のはずなのだが楽しめるのか先行き不安・・・
 
・オーストリッチ ふんだんに入った肉、玉葱、香草入りのスープ
・スープ  ひえか粟が入ったチキンスープ
・パン
・コーヒー(ネスカフェ)
が出てきて、一口食べると・・・・美味しい。
一瞬にして幸せに。

僕らが旅を楽しむ条件は

”自然””人々””食べ物”が大きく占めている。

これら3つ全てが楽しめる場所が僕らの好きな場所である。
大満足のブランチであったが、英語メニューのある観光客用のレストランに入ってしまったため出費も甚大の20R(1000円)
まぁ昨日野宿だったのでよしとする。
しかし、今回の北部遠征には20000円程度の現金しか持参していないので無駄使いは厳禁。

お腹が満足した後は、峠に差し掛かる20km先までを目指し再び走る。
相変わらずの川沿いをゆるやかに上る道で特筆する事は牛が川の真ん中で死んでいたことぐらい、足を滑らしたのか、何かに襲われたのか・・・ともあれ物悲しい死に方である。

疲れの限界が訪れかけた頃ようやく峠の入り口に到着。
ブランチの店で話を聞いた限り20kmぐらいの距離を上るようだ。
傾斜は6~10%といったところでゆっくりであれば上れるのだが、太腿に力が入らなくなってきている。
ウシュグリから戻ってきた後、5日ほど完全に気を抜いていたせいもあるのだろうか?
しかし、上らないことには峠は越えられないので少しずつ進む。

アサが右足首に不調を感じるとのこと、僕も昔怪我した左足の親指がズキズキ痛むので寒さで冷えた影響が出ているのかもしれない。

16時までに峠にたどり着けばそこからは下りなのでGudauriまでたどり着けると思っていたのだが、予想以上に進まない・・・スキーリゾートのにたどり着いた時点ですでに16時前・・・時間は惜しいが少し体力を回復する必要があると感じ、立派なホテルでコーヒー休憩。

宿泊したそうなアサだが、従業員に距離を尋ねると4kmとのこと。
それなら頑張れるとしゅっぱつ!!

・・・が4kmにあらず・・・10kmのぼり・・・疲れと痛みでベソをかきながら走るアサ・・・
少し戻ってカフェの敷地にテントをはるかと尋ねるとそれもいや・・・

結果進み、オフロードに変わった道を進み17時にようやく峠。
そこから下りだがオフロードなので進まず・・・・
途中の村にもホテル無い

本日の宿泊がピンチ!!
・・・と思い始めた頃に道路が舗装路に復活!
そして一気に下り、18時過ぎ、薄ぐらくなって来た頃村にホテル発見、しかし閉まっていた・・・
気落ちしたのも束の間、看板に「カズベキまで4km」の文字が見え、ラストスパート。

日が沈んだ残りの明りの中で町に到着した後、橋を越えた飲み屋で宿を聞くと、たまたま訪れていた宿屋の主人が家を紹介してくれ、60R(3000円)で決定。少し高いが探し回るには疲れすぎている。

晩ご飯が予想以上に豪華で
・ポテサラにカツオ(?)が入っているもの
・ミートボールとパセリ入りのスープ
・トマトとパセリのサラダ
・パン
疲れた中22時就寝。

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