本日の走行距離91km 計6911km
7時15分起床
朝ごはん
・マカロニチーズ
・トマトなどのサラダ
・鶏肉のガーリックソルト焼き
・パンケーキ
を食べ、8時45分出発
出発間際まで宿のオーナーが、今日は雨が降るぞ、明日は晴れるんだけどな・・・とグジグジと言ってくる。
悪い人ではないのだが、商売のにおいが強すぎるのがちょっとマイナスである・・・
でも客商売にまだ慣れていないが故の失敗、つまり若気の至りなので微笑ましいとしておこう。
出発したが、かなりの曇天・・・今にも降りそうだが、自転車旅をしている今、行ける時に進まねば。基本的な僕のスタンスに「出来ることは出来るときに。」というものがある。
出発してすぐどしゃ降りになったら戻ればいいだけ出し、今できる機会を逃して次のチャンスを伺うというものはナンセンスであると思っている。
アサは「ぐうたら出来る機会を最大限に活用する」という考えがありそうだが、一応こういうことの主導権は僕のほうが握っている。(アサ主導であればまだブルガリアぐらいかもしれない、まぁそれもまた面白い旅なのだろうが)
出発してすぐ、後ろからワゴンがやって来て「トビリシまで乗っていくか?」と声をかけてきた、ちょうどアサがだいぶ先を走っていたので「彼女に聞いて」と伝え、アサと話し合ってもらった結果、トビリシまで100R(5000円)とのこと!!
たしかに170kmほどのタクシーなので正当な値段かもしれないが、僕らには高すぎる・・・途中で2泊してもそのぐらいの値段でおさまるはずだし、日本で生活している時ではないのだし時間をお金で買う必要も無い、と断る。たぶん20R(1000円)ぐらいなら乗っていたと思うが。
そして走り始める、足首に不安を抱えるアサは寄り道せずひたすらマイペースで進み、僕が必要に応じて写真を撮りながら進む。(つまりいつも通りの方針)
20kmほど、軽いのぼりを進んで行き、そこからやや急なオフロードの坂道に・・・小雨も降ってきたので、ここからは必要に応じてアサを手伝いながら進んでいく。
脚全体に疲れはあるが、上れないほどではない。
本日の敵は雨と寒さ・・・標高2000mを越える中雨に打たれ続けると体はどんどん熱を奪われていく・・・
どしゃ降りになる前に峠は越えておかねば・・・という気持ちで休憩も程ほどに進んでいく。
時折、トルコだったら今ごろ誰かが「乗ってくか!!」って声をかけてくれてるよね、グルジアの人は冷たいね、という愚痴をこぼしてしまうが、僕らの道楽で勝手に自転車で旅をしているのだから、グルジアの人々が僕らを助ける義理は無い。自己責任である。
正午ごろ無事峠に到着し、そこからは下り坂。
が・・・・雨脚強まる・・・雹も降ってきて、霧のため視界も悪い・・・
そんな中、さらに犬にまで吠えられているアサを見て
雨にもマケズ 雹にもマケズ 峠や山の寒さにもマケズ 丈夫な体を持ち 日に4度飯を喰らい 隣に犬に追われる嫁がいれば 行って怖がらなく良いといい 後ろで足が痛いという嫁がいれば たぶん大丈夫だと励まし 飯を残さず 山を愛す そういう人にわたしはなりたひ
という詩が頭に浮んだ(盗作だが)
こういう変てこな思考回路に頭が切り替わっていたのはきっと極度の寒さのためのよう。
歯はガチガチと鳴り、体はブルブルと震えていた・・・下りに入り、そのスピードで一気に体温低下が進んだようだ・・・
しかし、下らねば。
来る時に立ち寄ったホテルでトルココーヒーを飲んで暖まることだけを夢見て小さなスキーリゾートの町まで下ったのだが・・・ホテル休み・・・
途方にくれる2人・・・住民に近くにカフェが無いか尋ねても「無い・・・」と言う・・・。
このまま麓に下るには体が冷えすぎている・・・少しだけ下って、違うホテルを発見したので警備員に開けてもらうと、どうやらここでもコーヒーを飲めるとのこと。助かった。
びしょびしょに濡れた靴下を脱ぎ、熱々のコーヒーを飲んだのだが、そう簡単に体温は上がらない・・・のでお代わりでもう一杯ずつ注文すると「別の建物がカフェコーナーだから移りましょう」と言われ場所移動・・・せっかく冷えがおさまってきたのにまた冷える・・・・
一応このホテルの値段を確認すると100USD(8000円)とのこと・・・いつもの3倍!!
最悪お金で解決だと思ったが、2杯目のコーヒーでようやく体温低下に歯止めがかかったので、もう少し下る事に。
コーヒー4杯でしめて16R(800円)・・・さすが門構えのよいホテル、しかしお金で解決出来て良かったとしておこう、と20R札を出すと、「お釣りが無いから今回の支払いはいいわ」と爽やかに言ってくれる女性従業員、ありがたや。
そこから一気に坂道を下る。
高度が下がってきたため気温も少し落ち着いてきた、道もゆるやかな下り中心となり、気がつけば本日60km走行で来る際に昼ごはん(オウストリ)を食べた町に到着。
アサの足首の調子が悪ければここで宿泊しようと決めていたのだが、大丈夫というので先を目指す。
そこからも可愛い子供たちの「ハロー」や羊の群れ渋滞などを通過しつつ走り、16時過ぎに90km走りAnauliの町到着。
雨も降っているし、無理してアサの足が悪化してもいけないので宿が無いか、商店の前に座っていたおじいさんに確認すると、新設にも一見のゲストハウスを紹介してくれた。
グルジア語とロシア語しか通じないが、80R→50Rとなり宿泊決定。
シャワーのお湯が暖まるまで時間がかかりそうなので部屋でお笑いでも見ようとすると、17時過ぎに晩ご飯が出来たと呼び出される・・・ちと早い・・・が仕方ない。
離れの家のテラスで食べるのだが寒い・・・そして昨日と比べると晩ご飯も質素・・・よくこれで1人40R取ろうとしていたなお婆ちゃん・・・
まぁこれがライバル宿の無い殿様商売の経営である。
・冷えたキノコスープ
・フライドポテト
・サラダ
・パン
・チーズ
・梨とイチジク
・紅茶
食後、部屋にあったピアノでアサが演奏、調律が全く出来ておらず3音ぐらい「ボヨーん!!」と調子ハズレに響く音があり、それがいい感じにこの家とマッチしていた。
あまり温かくないシャワーを浴び「青年は荒野を目指す99」を見る(リアリティが無くつまらない・・・俳優が違えばもっと良かっただろう)
ほか「陰、日なたに咲く」を少し見たが気分ではなく終了。
台風のような嵐がやってきたため停電になる(キャンプじゃなくて良かった・・・)
22時に電気が復活したので日記を書く。
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