2012年11月21日水曜日

ナゴルノカラバフ出発→雪景色→面倒な人間は嫌いではない→アルメニア奇岩群

11月13日
本日の走行距離0km 計7013km

8時起床。
Gorisへ移動するためアヤちゃんと3人でバス停へ。

一台目のドライバーは「10時発だ!!」と言っていたが、昨晩レストランで共に飲んだおじさんらの情報が正しく9時のマルシェを発見。2000D

出発までバス停でぼんやりしていると、厳つい髭と金歯のおじさんが目に留まり、少し会話。
おじさんが自慢げに取り出した十字架形のお守り(?)にはスイカを切るナイフの絵が描かれていた・・・
どうやら「ナイフは人を切るものにあらず、スイカを切るものであるのだ」との事のようだ。

深いような深くないような・・・

9時に出発するとさっそく窓の外は雪・・・
峠も完全に雪化粧されており、真っ白。そりゃ寒いはずだ・・・

車内で酔っ払い?変わった男?が何故か途中から一番後列に1人で座っていた僕の横に座りに来る。
かなり酒&体臭臭いのを我慢しつつ会話したのだが、内容はよくあるもので、

「どちらがお前の彼女だ?」→「彼女じゃないほうを紹介してくれ!!」
とのものだったので、

「どちらも僕の彼女だ」や「彼女ともう1人は妹だけど、君はタイプじゃないし、日本語が話せないから駄目」
などと断ると

「俺の顔は駄目か???」としつこく聞いてきたので「駄目だ」とバッサリ。
それでもしつこく、「紹介してくれ」「少し話させてくれ」
と言ってくるので

2列前の50代ほどの女性を指差し、「アルメニア語が通じる彼女でいいじゃないか」というと、「駄目だ、タイプじゃない!!」と酔っ払いのくせに選り好みをする・・・

まぁ・・・2人に触ろうとした際に「触るな!!」と言った後は、触らないようにしていたので悪い男ではないようだ。

その後もかなりくどく話しかけてくるので、前の席のアルメニア人に「同じ国民なんだから何とかしてくれ!!」と笑顔で振ると、苦笑いしながら「俺の手には負えない、彼は僕とは他人なんだ」みたいなことで逃げられた。

ナゴルノカラバフ&アルメニア国境に到着した際にアサが運転手に苦情をいい、結果、彼は助手席に隔離される事に(笑)
いい年をして(30歳ぐらい?)隔離され、恨めしそうに後ろを振り返ってくる(目が合うとウインクしてくる)彼のことは、個人的には面倒だが嫌いではない。

ただ、アサは生理的に受け付けない様子なので、ここで隔離してくれてよかったのだろう。

その後、彼は「あいつがアノ女性とはどうだ?と言ってきやがった!!」と当の本人にちくり、車内で失笑が湧き起こっていた。


ナゴルノカラバフは元々アゼルバイジャンの土地であったのだが、アルメニア系が多いことにより、独立の動きが活発化し、アルメニア&ロシアの支援で独立した国。
現在も公式に国として認めているのはアルメニアだけらしい・・・そしてその影響でアルメニアとアゼルバイジャンの仲は非常に悪い。
結果としてナゴルノカラバフビザがあるとアゼルバイジャンには入れなくなるので、もし向かう予定の人はご注意を。

11時にゴリスに到着。
彼とは握手して笑顔で別れる。

外はまだ雪・・・バスを降りたところから教えられた方向にホテルを目指して進むが見当たらない・・・
全然違う方向のようなので商店で確認すると、買い物中のおじさんが「乗せていってあげよう」と言って拾ってくれ、無事ゴリスホテルに到着。

立派な外観のゴリスホテルに値段確認をしに行くと、3人部屋で朝食込み20000D4000円)と思ったよりは良心的な値段。
しかし目の前のゴリスホステルというよく似た名前だが、外観がすこぶるみすぼらしい止宿があり、値段を確認すると1人7000Dと立派なホテルよりも高い・・・

一応、交渉して、始め停まる予定だった他のホステルは1人5000Dだと伝えるとその値段になる。
1人5000D1000円)でWIFI朝食付き。

全然知らなかったのだが、郊外にギネスに乗っている世界最長のロープウェーがあるとのこと。
「本日宿泊しているカナダ人が行きたいと言っていたからシェアして行ったらどう?」と薦められるが、1時間たってもカナダ人は帰ってこなかったので観光兼昼ごはんに出かける。
教会は普通。

ホステルのおばちゃんに進められたレストランでは
・ヨーグルトスープ(パリパリのクレープ生地を入れて食べる)
・チーズ
・サラダ
・コーヒー
で1人2000D(400D)とちと高い・・・たしかに量は多かったが、肉も入っていないのに。

食後、博物館が見たいと言うアヤちゃんと別れ、カッパドキア風の奇岩地帯を散歩する。
景観としてはなかなか良いものだったが、いかんせん寒いし雨も降っているので買出しをして帰る。

晩は3人でウォッカを飲みながら談笑。
つまみの魚肉ソーセージはややおっさん臭いが、それも一興。
23時就寝。

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